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連絡
「連絡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
連絡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
まで、過ぐる二日の間暇にまかせて思い続けた自分の過去を夢のように繰り返していた。
連絡のない終わりのない絵巻がつぎつぎに広げられたり巻かれたりした。キリストを恋い....
「或る女」より 著者:有島武郎
の夜の夕食は珍しくにぎやかだった。貞世がはしゃぎきって、胸いっぱいのものを前後も
連絡もなくしゃべり立てるので愛子さえも思わずにやりと笑ったり、自分の事を容赦なく....
「星座」より 著者:有島武郎
らっぽだったじゃないか。そうだとも。よく聞け。ガンベの眼玉みたいなもんだ。神経の
連絡が……大脳と眼球との神経の
連絡が(ガンベが『貴様は』といって力自慢の拳を振り....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
たての》の駅に来たりぬ。 この街道《かいどう》の車夫は組合を設けて、建場建場に
連絡を通ずるがゆえに、今この車夫が馬車に後《おく》れて、喘《あえ》ぎ喘ぎ走るを見....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
感ぜられるともなく感ぜられるばかりだった。すべての現象がてんでんばらばらに互いの
連絡なく散らばってしまった。その中で君の心だけが張りつめて死のほうへとじりじり深....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
らば、私の個性は厳密に現在に執着しようとし、かかる生活は過去の集積が私の個性とは
連絡なく私にあって働いているというに過ぎないから。その上かかる生活の内容は甚だ不....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
。 当時一般の考えでは地球の内部は水をもって満たされ、それが脈管を通じて大洋と
連絡していると思われていた。デカルトの説の中にも既にそういう意味のことが暗示され....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
損なったって人間様は人間様だろう、人面白くも無えけちをつけやがって。 而して又|
連絡もなく、 お前っちは字を読むだろう。 と云って私の返事には頓着なく、 ふむ読....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
その暗黒がすべての物体、鉄や石の中までも沁み込むと、すべての物体の分子は互いの
連絡がゆるんで来て、遂には離れ離れになる。そうして又、その暗黒が更に分子の奥底へ....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
一体――と渠はまた熟と考えた。 既に夢だと承知しながら、なお何か現在に、事を
連絡させようとしている内が、その実、現だったものらしいが。 窓は開いているし、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
私が今いきなり死んでからの物語を始めたのでは、何やらあまり唐突……現世と来世との
連絡が少しも判らないので、取りつくしまがないように思われる方があろうかと感ぜられ....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
このような問題は今後においても続出するでありましようし、その都度、いちいち正確に
連絡をとつて意志を疎通するということはとうてい望み得ないことが明らかですから、こ....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
センチを目に浮べて、悲喜交々、闘志を抱いて渡る関門の海峡を、逆に白波を追っていた
連絡船の中で、夢野久作の正体を発見したのである。 「オオ、ジッちゃんじゃないか、....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
主義社会を建設するという理想の下に民衆の中へというモットーが労働運動、農民運動と
連絡しながら日本労働総同盟、日本農民組合と関係を持って実際的の運動をやるようにな....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
謀長と松岡満鉄総裁の了解を得て、満州事変前から満鉄調査局勤務のため関東軍と密接な
連絡があり事変後は満鉄経済調査会を設立した宮崎正義氏に、「日満経済財政研究会」を....