連綿[語句情報] »
連綿
「連綿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
連綿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
んだんに土地を開拓して、ここらでは珍しいほどの大百姓になりすました。そうして子孫
連綿として徳川時代までつづいて来たのであるから、土地のものは勿論、代々の領主もそ....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
。 一体関東に於ける北条氏の地位は、伊勢新九郎(早雲)以来、氏綱、氏康、氏政と
連綿たる大老舗の格だ。これを除けば、東日本に於て目ぼしいものは米沢城に在る独眼竜....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
。 今年は七月の八日というのがちょうどその日に当っていた。 新羅三郎義光以来
連綿と続いて来た武田家である。その間およそ五百年。珍器も集まろうというものだ。 ....
「運命」より 著者:幸田露伴
、王真、韓貴、李斌等を失い、諸将皆|懼る。燕王に説いて曰く、軍深く入りたり、暑雨
連綿として、淮土湿蒸に、疾疫漸く冒さんとす。小河の東は、平野にして牛羊多く、二|....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
ースがきまってしまった。 それが夜ででもあれば明るい店頭は生田神社の前からなお
連綿として踏切を越え大丸の前から三宮神社の境内に及ぶ。そしてこの境内は毎夜の夜店....
「方子と末起」より 著者:小栗虫太郎
るところの、さいしょの養子は間もなく死に、二度目の、いまの謙吉は事業慾がつよく、
連綿とした、老舗を畳んでセロハン会社などをやっていた。 それは、謙吉に時世をみ....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
天皇様のご治世に、高麗の国から移住して来た人々の、その首領を先祖にして、今日まで
連綿と続いて来た、そういう屋敷だということは、お姉様もご存知でございますわねえ」....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
「まことに日の本の実の姿と申せば、皇位に即して主権存し、皇統に即して皇位存し、
連綿として二千幾百年、不純の物を一|毫もまじえず、今日に及んだものでござって、か....
「経帷子の秘密」より 著者:岡本綺堂
としか思われませんが、わたしの祖父などは昔の人間ですから、井戸の家の血統が今なお
連綿としているのは、自害したおっ母さんのお蔭だといって、その命日には欠かさずに墓参りをしています。」....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
楽の名所|図会や竜宮の案内記を書くようなものだが、現にお里の釣瓶鮨のあとも今なお
連綿として残り、樋口の十郎兼光の逆櫓の松も栄え、壺阪では先年|沢市の何百年|遠忌....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
の入夫となって先夫の子を守育て、傾き掛った身代を首尾よく盛返した。その家は今でも
連綿として栄え、初期の議会に埼玉から多額納税者として貴族院議員に撰出された野口氏....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
のは怪むに足らぬ。 彼等の種族が漸次に減って行くのも亦当然の結果である。而も猶
連綿として六百余年の※生活を継続し来ったのは、彼等が折々に里を荒して、婦女を奪い....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
す。
その周囲は確かな事は分りませんが、およそ七十里余あって湖水の中央に山脈が
連綿として浮んで居る。こういう風に湖水の中に大きな山があるというのは世界に類がな....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
来、北風冷を送り来たり、夏衣を脱して冬衣を襲う。海上白波を翻す。スコットランドの
連綿たる丘陵を左方に目送しつつ、午前十時リース湾内に入る。エジンバラの市街および....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
、往古御遷都(奈良より京都への御遷都)の砌、南都より供奉、平安京へ移住し、数十代
連綿として、日々禁中御内儀御口向へ参勤し、御殿先、御庭廻りの御清掃を奉仕するお掃....