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「連繋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

連繋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
こうず》などの模様は、平行線として知覚されることが必ずしも不可能でない。殊に縦に連繋《れんけい》した場合がそうである。したがってまた「いき」である可能性をもって....
党生活者」より 著者:小林多喜二
か》つ百分の一の成果も挙がらないのだ。このことは工場にいるメンバーと極めて緊密な連繋《れんけい》がとれている場合にでも云えるのである。我々が「潜ぐる」というのは....
近時政論考」より 著者:陸羯南
、帝政、この三論派は互いにいかなる点をもって相分かるるや。吾輩はまた前期の沿革に連繋してこれを論定せんのみ、何となれば何事も断然滅するものなくまた突然生ずるもの....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
当の意味は、どの職工もお互いが勝手なことが出来ないように、眼に見えない「責任上の連繋」を作って置くことにあった。それは更に、賃銀雇傭という冷たい物質的関係以外に....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
に多少コクのありそうな哲学になればなるほどそうだ。この二つのものの間には組織的な連繋が存しない。偶々あれば思いつきや譬喩のような形のものしかない。こうした事情は....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
学として残ることが出来たかと云えば、それは外でもない、ギリシア哲学が自然科学との連繋を絶えだえながらも保って行くことが出来たからに他ならない。例えば反自然哲学的....
新たな世界主義」より 著者:豊島与志雄
のではなかろう。他国にある華僑たちは、その相互間に、連帯責任と相互扶助との密接な連繋があるとしても、異境に悠々自適するその生活態度は、重視するに価しよう。中国の....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た。オリヴィエの友人らが、各自に孤立して自分自分の仕事をしている間で、彼は一種の連繋《れんけい》の役目をなしていた。彼はあちらこちら行き来していた。そのために、....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ない好伴侶《こうはんりょ》として、よく気が合っていた。 彼らの娘は、二人の間の連繋《れんけい》であるとともに、暗黙な競争の種となった。二人とも娘を嫉妬《しっと....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
情愛はもっていなかったけれど、やはり夫に執着していた。二人でうち建ててる社会的|連繋《れんけい》と義務とについて、敬虔《けいけん》な尊敬をいだいていた。妻たる者....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
るものである。それは事実の異なった二方面であって、互いに依存するものであり、常に連繋《れんけい》するものであり、大抵は互いに他を発生し合うものである。天が一国民....
カメラに関する覚え書」より 著者:伊丹万作
、現像場との諸交渉・打合せ、および特殊技術に関する協同作業、トーキー部との機械的連繋、および右の諸項を通じて監督との頭脳的協力、とちよつと数えてみてもこんなにあ....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
信濃地理云、秋山は信越上三州の間に介在す。民俗純朴、言語異なり。杭を樹て其上端を連繋し、茅を以て之を覆ひて家となす。富人にあらざれば床を設けず。明治八年より僅に....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
たよし。市中を貫流せるローヌ河は、水清く色青く、大いに風光を添うるも、その両岸に連繋せる船屋はみな洗濯屋なるは、やや殺風景を感ぜり。 十六日、晴れ。午前九時出....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
たのは興味深い事である。 独第五軍は旋回軸となりベルダンに向い、第四軍はこれに連繋して仏第四軍を衝き、独主力軍の運動翼として第一ないし第三軍が仏第五軍及び英軍....