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進み
「進み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
進みの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
その間に北の方《かた》も御迎えになりましたし、年々の除目《じもく》には御官位も御
進みになりましたが、そう云う事は世上の人も、よく存じている事でございますから、こ....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
》んでいたのです。しかもその人影は、私の姿が見えるや否や、咄嗟《とっさ》に間近く
進み寄って、『あら、もう御帰りになるのでございますか。』と、艶《なまめか》しい声....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
十八日)……さらに日本《やまと》の乱伍《らんご》、中軍《ちゅうぐん》の卒を率いて
進みて大唐の軍を伐《う》つ。大唐、便《すなわ》ち左右より船を夾《はさ》みて繞《め....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
一切《いっさい》の準備の終った時、役人の一人は物々《ものもの》しげに、三人の前へ
進みよると、天主のおん教を捨てるか捨てぬか、しばらく猶予《ゆうよ》を与えるから、....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
うに彼を眺めていたが、
「よし。」と一言《ひとこと》答えると、つかつかと彼の側へ
進み寄って、すぐにその巌石を小山のような肩へ抱《だ》き取った。そうして二三歩歩い....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
を進める所から来た渾名《あだな》である。
林右衛門は、修理の逆上が眼に見えて、
進み出して以来、夜の目も寝ないくらい、主家のために、心を煩《わずら》わした。――....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
ない。」
「イゴイストめ!」
Mは体を濡《ぬ》らし濡らし、ずんずん沖《おき》へ
進みはじめた。僕はMには頓着《とんじゃく》せず、着もの脱ぎ場から少し離れた、小高....
「或る女」より 著者:有島武郎
が、その時はもうおそかった。洋服姿の田川夫妻がはっきりと見分けがつくほどの距離に
進みよっていたので、さすがに葉子もそれを見て見ぬふりでやり過ごす事は得《え》しな....
「僕の帽子のお話」より 著者:有島武郎
ように相変らず本棚と箪笥とをいじくっていらっしゃいました。僕はもう一度二人の方に
進み寄って、二人に手をかけて見ました。そうしたら、二人ばかりではなく、本棚までも....
「二つの道」より 著者:有島武郎
張って驚嘆する。それは二つの道のうち一つだけを選み取って、傍目《わきめ》もふらず
進み行く人の努力である。かの赤き道を胸張りひろげて走る人、またかの青き道をたじろ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
が私自身になり切る一元の生活、それを私は久しく憧れていた。私は今その神殿に徐ろに
進みよったように思う。 ここまでは縦令たどたどしいにせよ、私の言葉は私の意味し....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
のお形態を物質に近づけてあったればこそ、ここに初めて地上に人類の発生すべき段取に
進み得たのであると申すことでございます。そんな面倒な手続を踏んであってさえも、幽....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
りがたいお志に感じ入りはしましたが、このりっぱな王子から金をはぎ取る事はいかにも
進みません。いろいろと躊躇しています。王子はしきりとおせきになります。しかたなく....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
今まで静かだった学校は、いまやがやがや大騒ぎになった。生徒の授業は急いでどんどん
進み、些細なことにはかまわなかった。すばしこい子供は半分ぐらい飛ばしても叱られず....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
。日本社会党がこれらのものに本気になって反対しなかったら、わが国の再軍備はもっと
進み、憲法改正、再軍備、お互いの生活と権利はじゅうりんされるような結果になってき....