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「進言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

進言の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吉良上野の立場」より 著者:菊池寛
ん坊で、七百両説に大賛成であろうし、大石は仇名の通り昼行灯で、算盤珠のことで殿に進言するという柄ではないし……」 「困ったな。できるだけ切りつめて、目立たぬとこ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
(アメリカ軍のためのもの)は、いずれも適切なものばかり。私がかつて戦争中、大いに進言、力説したところのものが、今アメリカ軍によって行なわれるのを見て感慨無量だが....
雛妓」より 著者:岡本かの子
いうことであった。或る人が彼に、多摩川の河原へ出て人のいないところで謡いなさいと進言した。伊太郎は勧めに従ってひとり河原に出てはみたものの、ついに口からよう謡い....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
年や一年は持ちこらえ申すべし」と答えた。 この安養寺の答で、秀吉が小谷城進撃を進言したにも拘わらず、一先ず軍を返した。その後、浅井は尚三年の久しきを保つ事が出....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
に何等の統制が無かったらしい。之より先弘中三河守は陶に早く宮尾城を攻略すべき事を進言したけれども、陶用いず、城攻めは、十月|朔日に定まっていた。その朔日の早暁に....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
にして尽きん。速に春日山の留守隊に来援を命じ甲軍の背後を衝かしめられては如何」と進言したが、謙信は「十日の糧食があれば充分だ」と云って聴かず、大和守は「もし晴信....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
が、意外にも三好少将の退却の命に接した。乃木は此地一度失うならば、再び得難い旨を進言した。けれども許されない。止むなく退却したのであったが、もし、此の時田原坂を....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
人は漢江の辺に多くの高い棚を築き、上から伏射すれば敵は上る事が出来ないであろうと進言した。少し気のきいたのが、然らば鉄砲の丸も上る事は出来ないのであるかと、反問....
小田原陣」より 著者:菊池寛
後の問題は、持久戦に漸く倦んだ士気を如何に作興するかにある。 此の時小早川隆景進言して言うのに、父の毛利元就が往年尼子義久と対陣した際、小歌、踊り、能、噺をや....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
やめてもらいたい」 隊長は、そういった。 これには、カンノ博士とスミレ女史の進言《しんげん》が、一つの力になっていた。 この二人の科学技術者は、光る怪塔に....
火薬船」より 著者:海野十三
という報告があったとき、坂谷は、この事実をすぐさま、艦隊へ報告しておくのがいいと進言したのだった。しかし虎船長は、なるべく無電を打ちたくない主義だった。なにしろ....
大空魔艦」より 著者:海野十三
ないのだろうと、蔭で涙ながして気の毒がる隊員もあった。 隊長大月大佐は、丁坊の進言によって、空魔艦の根拠地へむけて遠征する計画をたてはじめた。 幸いに、食料....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
めでたく幕を閉じたこの機会にふたたび“人生|双六”の第一歩を踏みだしてはどうかと進言したのが前記田所氏、二人は『お互い依頼心を起さず、独立独歩働こう、そして相手....
今昔茶話」より 著者:国枝史郎
う慫慂し、墺国皇帝に対しても、政策上、ルイゼ姫をナポレオンへ人身御供とすべきよう進言し、これが成功して、欧洲第一の名家、ハプスブルグ家の姫君は、コルシカ島の成上....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
は伯爵に、ひそかにロンドンを落ちて、ウェルズに赴き、そこで反乱の旗をあげることを進言した。サア・クリストファ・ブラウントは即刻行動に移ることを主張した。この主張....