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進駐軍
「進駐軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
進駐軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
が眼にはいった。 木崎は相変らず階段の真中に突っ立っていた。 十番館ははじめ
進駐軍専用のキャバレエとしてつくられたので、シャンデリア代りに祇園趣味の繋ぎ提灯....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
生(晴彦の元の先生)を岡東のうちへ世話して間借に及んだところ、このほど岡東の家が
進駐軍に接収されることになり、二月十二日までに立退きを命ぜられ、上を下へのさわぎ....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
は、またひとつ飛躍をしました。 その夜、摩擦がすんで、報告の時間に、アメリカの
進駐軍がいよいよこの地方にも来るという知らせを、拡声機を通して聞きながら、ベッド....
「一坪館」より 著者:海野十三
ここで話は、半年ばかり先へとぶ。 銀座も、バラック建ながらだいぶん復興した。
進駐軍の将校や、兵士たちがいきいきした表情で、ぶつかりそうな人通りをわけて歩いて....
「悲しい誤解」より 著者:豊島与志雄
ているが、同じビルの中に雑居していて、大元は一つのものだ。代理販売部までもある。
進駐軍関係の委託の仕事が、最近先方に接収されてしまったので、人員はだぶついている....
「D・D・Tと万年床」より 著者:坂口安吾
でた。私の住む矢口というところが、この発祥の地で、私の家も隣に患者が現れ、よって
進駐軍指導のトラック隊が、私の家へもD・D・Tをまきにきた。十日おきぐらいに五回....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
こで八月十五日正午ラヂオの放送が君が代で終ると、よろしい、もう相手はアメリカだ、
進駐軍の味覚を相手に料理の腕をふるつて、大いにお金をもうけ、新日本のチャムピオン....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
の神殿へとまる。魂が浄まって、しごく、よきものだぞ。今朝まで泊っておった。オレは
進駐軍関係の土建業務もやっとるから、キリスト教のよいところも充分に知っとるが、や....
「火の扉」より 著者:岸田国士
、これも道がやゝこしいですよ。倉庫ばか、あつちこちに建つとつてね。近ごろはそれも
進駐軍が使つとつて、滅多なところは通れんし……」 ――では、こゝで夜明しをする....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
こともなかったが、しかし見廻したところ男の姿を見出すには相当苦労するな。もっとも
進駐軍席があって、私はその隣にいたせいで、怪しまれなかったのかも知れません。 ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
です。 失踪以来二ヶ月半夫は何をしていたのでしょうか。アミタール反応では横浜の
進駐軍につとめていたといゝますが依然空白です。またどうして記憶喪失症になったので....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
日本人が行けないのでしょう」 「普通はそうですが、ボクと一しょなら行けるんです。
進駐軍が川奈を接収したとき、司令官に頼まれて、いわれた数だけのゴルフ用具をそろえ....
「東京宝塚劇場の再開に憶う」より 著者:小林一三
は休場する事態に立ちいたりました。 次いで終戦となり、昭和二十年十二月廿四日に
進駐軍のため接収され、比島戦線にて活躍して散った米国の新聞記者のアーニイ・パイル....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
我関せず焉として、焼残った東宝系の建物のみは暗闇である。 もと日東紅茶の店は、
進駐軍の図書室として花やかに輝く時、筋向うの喫茶カテイの洋館四階建は真暗である。....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
――ハバ、ハバ!」 豹吉はいらいらして言った。ハバとは「早くしろ」という意味の
進駐軍の用語である。 珈琲、ケーキ、イチゴミルク、エビフライ、オムレツ……。 ....