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遊び
「遊び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遊びの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
うである。
それからまた、そこに廿《はたち》までいる間に店の勘定をごまかして、
遊びに行った事が度々あるが、その頃、馴染みになった女に、心中をしてくれと云われて....
「河童」より 著者:芥川竜之介
くしていることは我々人間と変わりません。僕は時々トックの家《うち》へ退屈しのぎに
遊びにゆきました。トックはいつも狭い部屋《へや》に高山植物の鉢植《はちう》えを並....
「彼」より 著者:芥川竜之介
高《いちこう》の生徒だった僕は寄宿舎の晩飯をすませた後《のち》、度たびこの二階へ
遊びに行った。すると彼は硝子《ガラス》窓の下に人一倍細い頸《くび》を曲げながら、....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
らしい侍が松江《まつえ》藩の侍たちと一しょに、一月《ひとつき》ばかり以前和泉屋へ
遊びに来たと云う事がわかった。幸《さいわい》、その侍の相方《あいかた》の籤《くじ....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
の》はその後《ご》二三日すると、いつもより早めに妾宅へ、田宮《たみや》と云う男と
遊びに来た。ある有名な御用商人の店へ、番頭格に通《かよ》っている田宮は、お蓮《れ....
「葱」より 著者:芥川竜之介
うと云うのである。お君さんは今日《きょう》までに、未嘗《いまだかつて》男と二人で
遊びに出かけた覚えなどはない。だから明日の晩田中君と、世間の恋人同士のように、つ....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
一週間ばかり前から春期休暇を利用して、維新前後の史料を研究かたがた、独りで京都へ
遊びに来た。が、来て見ると、調べたい事もふえて来れば、行って見たい所もいろいろあ....
「蜃気楼」より 著者:芥川竜之介
一
或秋の午頃《ひるごろ》、僕は東京から
遊びに来た大学生のK君と一しょに蜃気楼《しんきろう》を見に出かけて行った。鵠沼《....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
覚えている。 五 猫の魂 「てつ」は源さんへ縁づいたのちも時々僕の家へ
遊びに来た。僕はそのころ「てつ」の話した、こういう怪談を覚えている。――ある日の....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
換えて、上からもう一つ氷嚢をぶら下げさせた。 すると二時頃になって、藤岡蔵六が
遊びに来た。到底起きる気がしないから、横になったまま、いろいろ話していると、彼が....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
ういう噂を聞いて、今までは路で行き合っても、挨拶さえしなかった友だちなどが、朝夕
遊びにやって来ました。それも一日|毎に数が増して、半年ばかり経つ内には、洛陽の都....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
或木曜日の晩、漱石先生の処へ
遊びに行っていたら、何かの拍子に赤木桁平が頻に蛇笏を褒めはじめた。当時の僕は十七....
「夏目先生と滝田さん」より 著者:芥川竜之介
詫びの手紙を出された話があります。当時夏目先生の面会日は木曜だったので、私達は昼
遊びに行きましたが、滝田さんは夜行って玉版箋などに色々のものを書いて貰われたらし....
「寡婦」より 著者:秋田滋
て来るのだった。 晩餐をすますと、彼らは、広間に集って、たいして興もなげにロト
遊びをしていた。戸外では風が鎧戸に吹きつけて騒々しい音をたて、また古めかしい風見....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
だろう」と言ったものだ。 学校が終ると、彼は年長の少年のために友だちともなり、
遊び相手ともなった。そして、休みの日の午後には年下の子供を家に送って行ってやった....