遊び仲間[語句情報] » 遊び仲間

「遊び仲間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遊び仲間の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒猫」より 著者:佐々木直次郎
。 プルートォ(1)――というのがその猫の名であった――は私の気に入りであり、遊び仲間であった。食物をやるのはいつも私だけだったし、彼は家じゅう私の行くところ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
口を結んでいるかも知れねえから、その友達を詮議してみろ。近所に呉服屋や小間物屋の遊び仲間があると云うから、それを訊いて廻ったら大抵は判るだろう。その連中が取巻き....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の商館では勿論そんな秘密は知らなかったが、勝蔵の品行がよくないのと、彼がロイドの遊び仲間であることをさとったので、二月の末にとうとう彼を放逐することになった。 ....
食魔」より 著者:岡本かの子
いもんだ。やるからおまえの伯母さんにしなさい。」 病友は死んだ。店の旧取引先か遊び仲間の知友以外に京都には身寄りらしいものは一人も無かった。東京の伯母なるもの....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
られてきた。 そこで一郎は、思い悩んで、ぼんやり考えこんでいると、弟の二郎が、遊び仲間の子供たちを沢山つれて、やってきた。 「ほらネ、防空壕だろう。うちの兄ち....
次郎物語」より 著者:下村湖人
新しい天地を開拓していった。彼は、本田と、正木と、学校との三カ所を中心に、沢山の遊び仲間をこさえた。そして、どの仲間でも、彼は彼の腕力と、気力と、智力とに相当し....
家なき子」より 著者:楠山正雄
たしを探しに来て、麻の前かけで頭からすっぽりくるんでくれた。 ときどきわたしは遊び仲間とけんかをする。そういうとき、この女の人はじゅうぶんわたしの言い分を聞い....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
へ出入を許されるだけであった。光子も出入はできないのである。こういう妙な若神様の遊び仲間に選ばれた英信は、名誉であるよりも、怖しかったに相違ない。遊び相手はヤッ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
相手ではないらしい。 ★ 楠は自分の年齢から考えて、加十の遊び仲間の弟と名のった。遊ぶ金に窮した加十にたのまれて自分の兄が用立てた金が千円....
犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
ミートリイ、あんたは二枚目なんぞの柄じゃまるでなくってよ」 ある夜ふけのこと、遊び仲間の役人と連れだって医師クラブを出ながら、彼はとうとう我慢がならなくなって....
次郎物語」より 著者:下村湖人
転校なんかするよりは、これまで通いなれた学校で権田原先生の教えを受け、竜一たちを遊び仲間にしている方が、はるかにいいにきまっていた。それに、はっきり自分で意識し....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
中と社会とはもう違っていた。家の中には愛と平和と正しさがあったが学校や、世間での遊び仲間、私にとっての社会には常に不正と邪悪と争いとが伴った。確かにそれは大人の....
おせん」より 著者:邦枝完二
ちゃんはあたいの旦那、おせんちゃんはおいらのお上さんだよと、度重なる文句はいつか遊び仲間に知れ渡って、自分の口からいわずとも、二人は真ぐさま夫婦にならべられるの....
女房ども」より 著者:神西清
に生まれついたもんで、まあ大抵のことは大目にみてやりますだが。」 「二六時ちゅう遊び仲間と飲み歩いとりますだよ、もうしょっちゅう」アファナーシエヴナが溜息をつい....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
にも一、二の遊び友だちもできた。 私は鳥居商店から山本峰一の店へ移っていたが、遊び仲間の一人が店の金を使い込み、私が自分の店の金で才覚してやったところ、その男....