»
遊び場
「遊び場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遊び場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
入りの辺鄙で、特に和倉の有名なのがある国です。近ごろでは、まあ精々在方の人たちの
遊び場所、しかも田植時にかかって、がらんとしていると聞いて、かえって望む処と、わ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
室は女子の占領、喫煙室は男子の専有の姿になっておる。そのほか甲板の上は男女共同の
遊び場である。 室内の喫煙は非常に厳重に取り締まりをなし、もしその禁を犯すもの....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
気随気儘の暮しをしていて、遠慮|気兼をする者が一人もいなかったから、若い男は好い
遊び場にして間断なしに出入して、毎晩十二時一時ごろまでもキャッキャッと騒いでいた....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
》るように、磨《みが》いた岩石の舗道《ほどう》になっている。つまり、これが子供の
遊び場にある『おすべり』と同じ作用をするのだ。滑《すべ》って、早く下へ行けるよう....
「もくねじ」より 著者:海野十三
の子供たちが三四人で遊びに来た。汚いところだが、子供たちには、たいへん興味のある
遊び場であるらしい。子供たちは、みんな女の子であった。ごみの山の上を、上ったり下....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
た、片田町というのにあった。四番目の家だ。これも焼けて無かった。 その頃の僕の
遊び場は練兵場だった。 射的場と兵営のお濠との間には障害物があった。これは、二....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
れなければ、ろくに人を訪ねることもできないんじゃ、仕方がない、せめてはパリ第一の
遊び場に陣取ってうんと遊ぶんだね。」 二人はそう相談をきめて、モンマルトルの真....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
こから海岸伝いで国境を越えたサン・セバスチアンが宜い例ですよ。何年かあの港は賑な
遊び場だったのに、禁止後|忽ちスペインのなかでも極平凡な工業港に変っちまいました....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
来の上に青く食み出している。 この横町は比較的に往来が少ないので、いつも子供の
遊び場になっていた。わたしも幼い頃には毎日ここで遊んだ。ここで紙鳶をあげた、独楽....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
っくり返ったような騒ぎですから、世間一統がひどい不景気で、芝居町や吉原やすべての
遊び場所がみんな火の消えたような始末。おまけに新富町には新島原の廓が新しく出来ま....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
で猪の番をしていた。七助はまだ十九の若い者であるので、村の若い者たちはそこをいい
遊び場所にして、毎晩のように寄りあつまって馬鹿話に夜をふかすばかりか、悪い手慰み....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
特別に取り扱ったらしく、その明くる朝は互いに名残りを惜しんで別れた。 江戸には
遊び場所もたくさんある。殊に眼のさきには、新宿をも控えていながら、清七はお国のこ....
「人間性の深奥に立って」より 著者:小川未明
れに又月謝やその他の費用がとても民衆には払われるものでない。要するに金持の子弟の
遊び場所にすぎないのである。――それに又其等の学校を出れば一定の職業を与えらるゝ....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
かったかのように、お悦はケロリとしているのだった。 「当時『船』と云や、もぐりの
遊び場の中で、歴としたものだったよ。いまと違って、組が二つほどあってね。『|白星....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
一段落すんで、やれやれと骨身を削られて細った肩をなでたのも束の間だ。もう男たちの
遊び場所へ顔出ししなければならぬようになってしまったのだ。二度とあんな間違いは起....