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「遊撃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遊撃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空を飛ぶパラソル」より 著者:夢野久作
いた。そんなようなタヨリナイ苛立たしい競争の圧迫を、編輯長と同じ程度に感じていた遊撃記者の私は、ツイこの頃、九大工学部に起ったチョットした事件を物にすべく、福岡....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
この海軍出動説はついに実現しなかった。一方の沈惟敬の説は直ちに採用されて、惟敬は遊撃将に任命された。この男はもと無頼漢であったが流れ流れて北京に来て居ったが、交....
鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
つけてやろうと云う肚が排幕派にあったのである。 その時、二条城には幕府|麾下の遊撃隊を初め、例の新選組、見廻り組、津大垣の兵など集っていたが、朝廷の処置に憤激....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
、雌雄を一戦に決せんとするなり。 吉野を旗艦として、高千穂、浪速、秋津洲の第一遊撃隊、先鋒として前にあり。松島を旗艦として千代田、厳島、橋立、比叡、扶桑の本隊....
女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
った。が、新聞町フリイト街からは、深夜の電話によって召集された各社社会部記者と、遊撃《ゆうげき》記者の全部が、沈黙のうちにぞくぞくとこのアルドゲイトにむかって繰....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
する」 「ふん。そこで、のこりの百三十隻の潜水艦は?」 「その百三十隻をもって、遊撃艦隊とし、われわれよりも先に出発させ、針路をまずグァム島附近へとって、日本艦....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
も程があります 間抜けで腑抜けで奥詰銃隊 藁人形《わらにんぎょう》にも劣った人物遊撃隊にも困ったものだよ 槍術剣術、役には立たない これこれ旗本、しっかりしなせ....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
で行われたが、優勝侯補筆頭の桐生工高を破って甲子園へ出場したのが水戸商高で、その遊撃がいま西鉄の新人豊田であった。 昔から高校野球は巨人ばやりで、やたらに図体....
土から手が」より 著者:牧逸馬
備えるために、特捜課とでも謂う可き一部門が出来ていた。差当った仕事はなくても先ず遊撃といった役割りで、これが此の事件に力を藉して活躍することになったのだが、その....
昭和遊撃」より 著者:平田晋策
隊の中に、その姿が発見できない! そんならどこにいるのだ? 僕はいよいよ『昭和遊撃隊』の秘密を、語らねばならなくなって来た。 『鬼の島』 ここは八丈島の南、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
平野街道を赤坂へ。 そしてまた第四軍は。 笠置との両端をかけながら伊賀方面を遊撃しつつある足利高氏の一軍――などだった。 すべてで、二万をこえる大軍だし、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
前すでに詳しい“柳斎情報”を握ッていたからではあるが、彼自身も、四月にわたる畿内遊撃のあいだに、正成の郷土の衆望や人間の奥行きについては、かなりその真相を窺いえ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
仏陸奥守の一軍 金沢右馬助の数千騎 名越遠江守のそれにまさる一軍団。――ほか遊撃隊の五百、三百、あるいは百ぐらいな侍によってなる、いわゆる無数な小隊の鉄桶だ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
のだ。 しかもまた、六波羅陥落を知ると同時に、難波、住吉、堺あたりにいた宮方の遊撃部隊や、和泉の一端からも急進して来た武族があって、東国勢の逃げなだれて来た行....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
一二年ナポレオンのロシヤ遠征はこれと同一原理に基づく失敗であり、この種の戦争では遊撃戦(すなわち小戦)の価値が極めて大きい。 作戦は通常冬期に至れば休止し、軍....