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遊猟
「遊猟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遊猟の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あいびき」より 著者:ツルゲーネフイワン
な木立を見たてて、さてその下に栖《すみか》を構え、あたりの風景を跳めながら、ただ
遊猟者のみが覚えのあるという、例の穏かな、罪のない夢を結んだ。
何ン時ばかり眠....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
えイングランド、アイルランドまたしかり、オーストラリアとニュージーランドへは最初
遊猟か利得のため熟兎を移すとたちまち殖えて他の諸獣を圧し農作を荒らす事言語に絶し....
「忘れ形見」より 著者:若松賤子
る古い森が大層広いのを幸いその後|鹿《しか》や兎《うさぎ》を沢山にお放しになって
遊猟場《ゆうりょうば》に変えておしまいなさり、また最寄《もより》の小高見《こだか....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ながめて、ひそかに消化の傷害をおこしたことは幾度も幾度もある。何ゆえにこのような
遊猟の獲物を描いたものや魚類|果物の丹精こめた彫刻をおくのであるか。何ゆえに家伝....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の方でしきりに犬の吠える声。造船小屋には常に二頭の犬を飼って置いて、駒井は警戒と
遊猟との用にあてているが、滅多にはない外来客がある時は、まずこの犬が吠え出します....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
中皇命 舒明天皇が、宇智野、即ち大和|宇智郡の野(今の五条町の南、阪合部村)に
遊猟したもうた時、中皇命が間人連老をして献らしめた長歌の反歌である。中皇命は未詳....
「鹿狩り」より 著者:国木田独歩
るに叔父さんもその希望が全くなくなったがために、ほとんど自棄を起こして酒も飲めば
遊猟にもふける、どことなく自分までが狂気じみたふうになられた。それで僕のおとっさ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の小僧は化学者となり、鬘師《かつらし》は美術家となり、泥工は建築師となり、御者は
遊猟者となり、草鞋虫《わらじむし》は翼鰓虫となる。虚栄には表裏両面がある。表面は....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
た狭く、主たる交通は水路によっている。共有地もなければ、また大地主の怠慢や気迷や
遊猟のために荒蕪に委ねられている土地もない。耕作し得る土地で休耕地となっているも....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
り、地主の数は革命の間に著しく増加した。そしてこれらの所領地の一部分は、遊園地や
遊猟場から成っていたので、この所領土は開墾されることになった。なるほど地租は啻に....
「春」より 著者:竹久夢二
(十三歳位) 少女 (十一二歳) 先生 (小学教師) 猟人 (若き
遊猟家) 兎 (十二三歳少女扮装) 舞台は、桜の花など咲いた野外が好まし....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
臣氏の庶流にも間人姓のものがあった事を示している。万葉集の一つに、舒明天皇内野に
遊猟し給うた時に、中皇命すなわち皇后宝皇女(後に皇極天皇)が、間人連老をして献ら....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
我々の本業を始めんければならぬとこういい出したです。その仕事は何であるかというに
遊猟に出掛けるという。この辺に住んで居る鹿を撃ちに行きますので、ただそれだけなら....
「濫僧考」より 著者:喜田貞吉
の坊主頭に着けたものであったという。承和十一年十一月四日の「太政官符」によるに、
遊猟の徒が屠割の事によって、鴨上下大神宮の辺の川を※穢の濫僧・屠者の輩の小屋を構....