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遊軍
「遊軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遊軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
寺南門に備え、大野治長の先鋒銃隊東に在り、左方岡山口は大野治房を配し、迂回すべき
遊軍は明石|全登が精兵三百を率いた。又秀頼自ら桜門に出馬した。 東軍は昨日奮戦....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
めて居る。 その第二隊は生駒山の南嶺に屯し、大和にある官軍に備えて居る。師泰の
遊軍二万は和泉堺を占領し、楠軍出動の要地である東条を、側面から衝かんとして集結中....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
回ったりした。 三百人ばかりの後陣の者は容易に下諏訪へ到着しない。今度の戦闘の
遊軍で、負傷者などを介抱するのもそれらの人たちであったから、道に隙がとれておくれ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
っちを引張んねえ。」 「下へ、下へ、」 「弛めて、潜らせやい。」 「巻付けろ。」
遊軍に控えたのまで手を添えて、搦め倒そうとする糸が乱れて、網の目のように、裾、袂....
「運命のままに」より 著者:豊島与志雄
「静子さんはお上手だから私と橋本さんとでかかりましょう。あなたは静子さんの方の
遊軍におなりなさいな。……お母さん読んで下さるわね。」 「それじゃ駄目だわ。」と....
「三国志」より 著者:吉川英治
ので、当然、こちらの兵力も二手とした。 で、一部を※などであった。 曹操は、
遊軍として臨んだ。味方の崩れや弱みを見たら、随意に、そこへ加勢すべく、遊兵の一陣....
「三国志」より 著者:吉川英治
曹操は八十余万の大軍を催し、先鋒を四軍団にわかち、中軍に五部門を備え、後続、
遊軍、輜重など、物々しい大編制で、明日は許都を発せんと号令した。中太夫|孔融は、....
「三国志」より 著者:吉川英治
よいよ圧力を加え給え、そして足下はべつに千騎をひきい、北方の小道や山野など隈なく
遊軍として見廻っているように」と、いった。 それからすぐ呂蒙は、碁盤の前を離れ....
「三国志」より 著者:吉川英治
の旋回して来るあって、腹背に敵をうけ、完膚なきまでに惨敗を喫した。ただここに蜀の
遊軍|高翔と張翼とが、救援に来てくれたため、辛くも血路をひらき得て、趙雲はようや....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
かくしてある一軍が出て、敵のうしろを取る。また、左端へまいれば、彼方の森蔭にある
遊軍が突いて出ますから」 「そんなことは分っておる。わしが念をおしているのは、こ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、一万騎 新田右衛門佐義貞 山崎方面、七千騎 脇屋駿河守義助
遊軍、山徒の僧兵千余人 延暦寺ノ僧、道場坊|宥覚 ほかに若干の舟軍がある。―....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、ちと厄介ではありましょう。よろしくお味方もいまのうちに軍をすすめ、先鋒、本軍、
遊軍などの布置に、抜かりなきを期しておかれてはいかがとぞんじますが」 「抜かりが....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
六百騎。――脇屋義助を浜手の大将とし、なお随所には、御辺のいういわゆる応変自在の
遊軍を、千騎、五百騎ずつ、その間に置く」 と、説明する。 正成はいちいち頷い....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
林間、はるかな丘の起伏にも、仁木、今川、宇都宮、山名、細川などの旗が、変通自由な
遊軍として伏せていたのは、正行の眼にもしかと映っていたはずだった。 だのに、な....