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運漕
「運漕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
運漕の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
共に横たわっていた。その以来、わたしの町内に火の見梯子は廃せられ、そのあとに、関
運漕店の旗竿が高く樹っていたが、それも他に移って、今では立派な紳士の邸宅になって....
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
きるだけ多勢彼女の魅網《みもう》に包みこまなければならない。ことに陸海軍、民間|
運漕《うんそう》関係の有力者を逃がすな。H21は、その有《も》てるすべてを彼らに....
「死体の匂い」より 著者:田中貢太郎
の樹のある所があって、その門の敷石の上に、右の手と頭に繃帯をしたシャツに腹掛けの
運漕屋の親方らしい男が腰をおろしていた。私も暑くて苦しいので、そこですこし休むつ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
いよ。だが、漁師なんぞがお前さんに勤まるもんじゃない。船を一艘かしてあげるから、
運漕をやってごらんなさい」 自分が世話をやいている講中にムリをきいてもらって、....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
二十間、東西一百三十間、六万六千六百余坪、南北西の三方へ、渠を作って河水を入れ、
運漕に便しているお米倉、どれほどの米穀が入っていることか! いずれは素晴らしいも....
「思い出草」より 著者:岡本綺堂
と共に横わっていた。その以来、わたしの町内に火の見梯子は廃せられ、そのあとに、関
運漕店の旗竿が高く樹っていたが、それも他に移って、今では立派な紳士の邸宅になって....
「三国志」より 著者:吉川英治
をわたり、南のほうから進撃の途中にあったが、曹操の書簡を手にして、 「すぐ糧米を
運漕せよ」と、彼の乞いに応じるべく、本国へ手配をいいやった。 けれど、何分、道....
「それから」より 著者:夏目漱石
す」 「その外に親類はないんですか」 「叔母が一人ありますがな。こいつは今、浜で
運漕《うんそう》業をやってます」 「叔母さんが?」 「叔母が遣《や》ってる訳でも....