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「過大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

過大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
あります。面積一万五千平方マイルのデンマークにとりましては三千平方マイルの曠野は過大の廃物であります。これを化して良田沃野となして、外に失いしところのものを内に....
新生」より 著者:島崎藤村
に候。親の命に服従せざるごときは人間ならずとは仰せられ候えども、そは余りに親権の過大視には候わずや。斯《か》く言えばいたずらに親を軽視するものとの誤解も候わんな....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
泰平なのだ。社会はお前を褒めあげて、お前に、お前が心|窃かに恥じねばならぬような過大な報償を贈ってよこす。お前は腹の中で心苦しい苦笑いをしながらも、その過分な報....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
非常に遠距離にあるたくさんの恒星が散布されており、それらの星の大多数はその距離の過大なためにその運動が認められないのである。 大発見というものは始めには大概抗....
運命」より 著者:幸田露伴
洗い、諸王を分封して、四裔に藩屏たらしめたまえり。然れども之を古制に比すれば封境過大にして、諸王又|率ね驕逸不法なり。削らざれば則ち朝廷の紀綱立たず。之を削れば....
生の拡充」より 著者:大杉栄
も、また被征服階級も、いずれもこの事実の重さに堪えられなくなった。征服階級はその過大なるあるいは異常なる生の発展に苦悩し出して来た。被征服階級はその圧迫せられた....
量的と質的と統計的と」より 著者:寺田寅彦
られ、また一方では量的に正しくしかし質的にはあまりに著しい価値のないようなものが過大に尊重されるような傾向が、いつでもどこでもというわけでないが、おりおりはとこ....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
活動力を失い始め、発展を止めなければならなくなる。少なくとも学生層に於てそういう過大部分が発生するようになって来る。そうなった時代が学生知能技術上の第三期に外な....
断片(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
た藤を移植して桜にからませた、その葉が大変に茂っていたので、これに当たる風の力が過大になって、細い樹幹の弾力では持ち切れなくなったものと思われる。 これで見て....
天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
況んや、生物学者としてさのみではないが、天皇の素人芸としては、というような意味の過大評価は、哀れ、まずしい話である。 天皇というものに、実際の尊厳のあるべきイ....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
と思う、つまり理智派の弱点で、自分の欠点を知っているから、ちょっとの不利にも自ら過大にシマッタと思う気分の方が強くて、不利な体勢から我武者羅に悪闘してあくまでネ....
愛の問題(夫婦愛)」より 著者:倉田百三
をと思わせる。そうしているうちには、もともと人生と人間とを知ること浅く、無理な、過大な要求を相手にしているための不満なのだから、相方が思い直して、もっと無理のな....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
るの誇りを持っていたに相違ない。 (註五) 我が皇位の尊厳と、和気清麻呂に対する過大なる賞讃とは、例えば両天秤の様なもので、一方をあまりに高くあげると、一方が低....
」より 著者:カフカフランツ
るときだって、やさしいことではないんです。あなたはなるほどあなたのつもりでは弟に過大なことを要求しているわけじゃないんでしょう。あなたは使者の勤めについての一定....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
。二条派の尭孝と相対して、一時の双璧と見られたが、二条派の末輩は敵方の総帥として過大に敵視し、永享十一年に撰ばれた勅撰和歌集第二十一代の『新続古今集』には一首も....