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過敏症
「過敏症〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
過敏症の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
く、黙然《もくねん》と腰をかけていた。そうして心の裡《うち》で、自分こそ近頃神経
過敏症に罹《かか》っているのではなかろうかと不愉快な心配をした。自分は下宿にいて....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
かかった。 その頃既に父親の山木コンクリート氏は、世間の風評に対して極度の神経
過敏症に陥っていたらしい。そのUTAが居なくなったのは婚約者の唖川小伯爵がコッソ....
「超人間X号」より 著者:海野十三
旧式《きゅうしき》の制御台《せいぎょだい》 少年たちは、この谷博士が非常に神経
過敏症《しんけいかびんしょう》におちいっているのだと思った。 だから少年たちは....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
「いやかれらはぼくらを捨てて、この左門洞を去ろうとしている」 「ハハハ、ますます
過敏症になるね。こりゃなにか、おまじないをして、早くなおさなけりゃ一同が心配する....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ものだという寓意を含んでおるのであります。 なるほど、そう言われてみると、神経
過敏症が文学者の職業に役立ったり、家に落付かない性分の人が周旋業を始めて成功した....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
収するの力なく、その自体《じたい》中毒《ちゅうどく》で脳を刺撃するから人の神経が
過敏症の病的となって不平|怨嗟《えんさ》嫉妬《しっと》愚痴《ぐち》そんな事ばかり....