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過激派
「過激派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
過激派の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
きくような彼等じゃなかった。 「ふふむ、君は一体、支那人かね、ロシヤ人かね、――
過激派の。」 「日本人ですよ。」 幹太郎は、狂暴なものが、一時に、胸のなかで蠢....
「パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
んどるんです、とはっきり、云い切ることが出来なかった。大隊長は、ここがユフカで、
過激派がいることだけを耳にとめた。それ以外、彼れにとって必要でない説明は一切、き....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
純粋価値――芸術としての芸術価値――を問うのである。今日赤色|露西亜《ロシア》の
過激派政府は、盛んにボリシェヴィキーの宣伝芸術を出してるけれども、吾人《ごじん》....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
えているようである。私の見た処では、連続の問題に関して、断絶の理論(弁証法)は「
過激派」の「革命理論」に通じると云い、之に反して連続の理論(体系的全体は連続的だ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
の襟を立てるのでそのために特にこう出来てるんだそうだが、私の考えでは、これは例の
過激派|鬚を焼かない用心だと思う。そのほか靴墨やら野菜やらぼたんない感じのする「....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
なく経過した。 しかるに我藩内では、この長州に対する事件からいわゆる正義派また
過激派はいよいよ燃え立って、この際因循派の当局者を厳罰せねばならぬということにな....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
楽についても同じくそれを許さなかった。クリストフが実際聞いたところによると、ある
過激派の老人――(年を取って過激なのは馬鹿の骨頂だ、とゲーテは言った)――は、ベ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
T夫人の客間のうちで人々は何をしていたか? 彼らはみな過激王党派だったのである。
過激派《ユルトラ》である、というこの言葉は、それが表現する事物はおそらくまだ消滅....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
は上って叫んだ、「僕はバブーフ派である。」しかし民衆は、バブーフの下にいっそうの
過激派ジスケをかぎ出した。
その通行人は種々のことを言ったが、中にも次のような....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ます、言い換えれば悪魔のテュイルリー宮殿を持ってるのです。いやこれは、今では私も
過激派のような言い方をするようになりましたかな。ところで私はもう、何ら政治上の意....
「氷河」より 著者:黒島伝治
軍に引渡す、そういうことにあきてしまった。白軍の頭領のカルムイコフは、引渡された
過激派の捕虜を虐殺して埋没した。森の中にはカルムイコフが捕虜を殺したあとを分らな....
「母親に憑る霊」より 著者:田中貢太郎
大正八年二月二十六日、西比利亜出征の田中中佐の一隊は、
過激派軍のために包囲せられて、クスラムスコエ附近で全滅したが、悲壮極まるその戦闘....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
れるのはもっともです。しかしあなたがもし、今日のロシアを全部まかされたとして、今
過激派の取っているようなやり方をおやりになりますか? 」 「いや、私は
過激派のや....
「警察署長」より 著者:田中貢太郎
ニコリフスクに恐ろしい殺戮の起った時分のことであった。そのニコリフスクから五六里離れた村に
過激派のクラネクと云う警察署長がいた。 彼はある日事務室にいて己が某命をふくめ....
「雨夜続志」より 著者:田中貢太郎
いになったものである。有一館は政府の圧迫を受けて、解党を余儀なくせられた自由党の
過激派の手で経営せられた壮士の養成所であった。山田も旧友もその有一館の館生であっ....