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道のり
「道のり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道のりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
ブックを小脇《こわき》にしたまま、大橋図書館へ通う為に何度もこの通りを往復した。
道のりは往復一里半だった。大橋図書館から帝国図書館へ。彼は帝国図書館の与えた第一....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
たという偶然は、数字のように明確に銀造の迷いを割り切って、チマ子のいる京都までの
道のりは、もはや京都行きの省線が出る大阪駅までの十町でしかなかった。 「この金が....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
っていましたが学校がすんでから電車を東中野駅で捨てて、それから家まで五六丁ほどの
道のりを歩いて行くうちにいつとはなく考え込んでしまうのです。帰って来て小川の縁に....
「蠅男」より 著者:海野十三
焼場で一番ちかいところ云うたら――天草だすな。ここから西南に当ってまっしゃろな、
道のりは小一里ありますな」 「ウム小一里、あまくさですか」 「これ、天草の焼場の....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
とその老人は元気な声で語った。 消防署は焼けずにあったが、私の考えた二倍以上も
道のりがあるように感じたのはふしぎである。そのあたりへ行って、初めて家が焼けない....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
出てこなかった。それだけにますます気味がわるくてしょうがなかった。 あまり遠い
道のりでもないので、カンノ博士一行は、やがて光る怪塔に近づくことができた。 そ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
方なく家へかえってお留守をすることになりました。 怪塔は、そこから一キロほどの
道のりでありました。塔のうしろはこの辺に珍しい森になっていて、また前は海との間に....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
告した。 工場も被害をうけた。鉄道も三本ともストップしてしまった。私は、四里の
道のりを、線路づたいに歩いてかえった。 翌日から工場は仕事がなかった。電気がつ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
、三秒ですませてしまいます。ところで電気の早飛脚によれば、たましいは、太陽と同じ
道のりを、もっと少い時間でとんでいってしまいます。天体と天体とのあいだを往きかい....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ほしがるのは、わたしもとんだかわりものさね。」 さて、それからまた、しばらくの
道のりを行きました。 「やあ、いけない、空がくもって来ますよ。」と、ヨハンネスは....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
った。親方が課業を授けてくれるのは、そのひまな時間だけであった。 毎日決まった
道のりだけは歩いて行かなければならなかった。もっともその
道のりは村と村との間が遠....
「天衣無縫」より 著者:織田作之助
く佇んで引きかえし、こんどはもう一方の鹿ヶ谷まで行く。下鴨から鹿ヶ谷までかなりの
道のりだが、なぜだか市電に乗る気はせず、せかせかと歩くのだ。 そんなあの人の恰....
「城」より 著者:カフカフランツ
鈍感でもあるようなまなざしで、彼を少しばかり、とまどいさせた。
宿屋へいく短い
道のりのあいだに――Kはオルガの腕にすがって、さっき弟にされたようにほとんど引き....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
覚え、快極まりなし。 六旬不。 (六十日間、夏山の青さを目にせず、みまわせば旅の
道のりは雲のかなたの緯度経度をわたる。日暮れの雨がひとたびすぎれば四方の果てまで....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
。 消印のヒントンディーン局のある町からここまで、一時間あれば、やってこられる
道のりである。博士は食事をやめて、窓ぎわに寄って外を見た。それから家政婦にいいつ....