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道上
「道上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
値が示す通り、恒星間の相対速度にはなかなか大きいものがあるのである。――地球の軌
道上の速度は毎秒約三〇キロメートルであるから、これと比較することができよう。 ....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
愛する妹の復讐とは云え、彼女の産みおとしたものを、人間に喰わせるという手段が、人
道上許されるものであろうかどうか。奇怪にも友人の細君だった婦人を、狎れ狎れしく、....
「地球盗難」より 著者:海野十三
ていた。しかしたとえどんな魔物が棲んでいようと、武夫をそのまま見殺しにするのは人
道上許しがたいことだった。これはどうしても森の中へ入って、探検しなければならぬと....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ていた。そして、その両端が、先刻前庭から見た、十二宮の円華窓だった。おまけに、黄
道上の星宿が描かれている、絵齣の一つ一つが、本板から巧妙な構造で遊離しているので....
「恐竜島」より 著者:海野十三
の中段の崖から下へおりて、海水がみちている崖下をさがすことになった。 これは人
道上、どうしてもやらなくてはならない仕事だった。 これに参加したのは、ケンと玉....
「流線間諜」より 著者:海野十三
らみて、日本帝国は直ちに立って宣戦布告をするだろうし、同時に列強としても某国を人
道上の大敵として即時に共同戦線を張らなければならないことになるのは必定であって結....
「安死術」より 著者:小酒井不木
が一にすらも恢復する見込は無いのですから、一刻も早く安らかに死なせてやるのが、人
道上正しいのでありますまいか。 そもそも人間が死を怖れる有力な原因は、死ぬとき....
「暴風雨の夜」より 著者:小酒井不木
のです。私も癪にさわりましたから、「君がそういう料簡なら僕にも考えがある。僕は人
道上、花嫁に事情を告げるだけだ」と申しました。 これをきいた彼は益々怒り出しま....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
。それは東海道横浜にござった、葛原(八郎の母方の姓)の妹娘の骨を入れて、――仲仙
道上田にござる姉娘がの、去年供養に見えた一具じゃが、寺で葬るのに墓を穿った時よ。....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
如きもの往来の両側に処々散在すれども日本の共同便所と同日に談ずべくもなし、ただ大
道上に一空地を劃し低き土壁を繞らしたるのみにて糞壺もなければ小便|溜もなく皆|垂....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
暮れて雷が雨をともなってすぎれば空は洗い流したようにきれいになり、涼しげな月が赤
道上の山々のかなたにかかっている。) 雪峰巍立碧雲間、鎮圧閻浮幾万関、鶴林一夜煙....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
に関らず、眼が覚めると同時に眠中の無意識へ織り入れた思索の糸を再び覚めた意識の軌
道上に取出して、また糸口を繋いだ。 何となく故郷の富士が気がかりになる数日が続....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
を無理に努めているようにも見えません。どこか余裕を持ちながら、天地人三才の徳を芸
道上に湛えているのです。これが秀吉にとっては驚異であるばかりでなく、日頃他人の虚....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
政府からも、世間からも、これを特殊部落だの、細民部落だのとして区別することが、人
道上甚だ不条理であるのみならず、社会政策上にも甚だ不利益である所以を暁らしめ、つ....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
はなはだ尊敬すべきことであるには相違ありませんが、しかも真の融和は、どうしても人
道上の反省から起るところの真の同情心に基づかねばなりません。そしてその真の同情は....