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道場
「道場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:芥川竜之介
からぶら下っているのである。
五十歳を越えた内供は、沙弥《しゃみ》の昔から、内
道場供奉《ないどうじょうぐぶ》の職に陞《のぼ》った今日《こんにち》まで、内心では....
「路上」より 著者:芥川竜之介
》の三人を振返りながら、「御覧なさい」と云う手真似《てまね》をした。ここは柔道の
道場を思わせる、広い畳敷の病室だった。そうしてその畳の上には、ざっと二十人近い女....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
ございまする。御指南番《ごしなんばん》山本小左衛門殿《やまもとこざえもんどの》の
道場に納会《のうかい》の試合がございました。その節わたくしは小左衛門殿の代りに行....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
三八 柔術 僕は中学で柔術を習った。それからまた浜町河岸の大竹という
道場へもやはり寒稽古などに通ったものである。中学で習った柔術は何流だったか覚えて....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
り身になって、「……一体腹を壊すなんて、日頃の緊張が足りないからだ、よし今度から
道場へ出たまえ、一手指南をしてやる」といって、持っていた筆の軸でやっとうの真似を....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
が、この岩屋は神界に於いて、そなたの修行の為めに特にこしらえてくだされた、難有い
道場であるから、当分比所でみっしり修行を積み、早く上の境涯へ進む工夫をせねばなら....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
必ずそれは武者修行に出て、一度は廻国して来なければ相成らぬ。と云った処で、普通の
道場破りをして来いと申すのでは無い。先ず香取鹿島及び息栖の三社、それに流山在の諏....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
勿論油断して岩を枕に午睡したのがこちらの不覚。併し懐中無一文の武者修業、行先々の
道場荒し。いずれ貧乏と見縊って、腰の印籠に眼を付けたのが憎らしい。印籠は僅かに二....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
もあった。 「なれども、六人が六人とも切られたところに疑いがござる。こりゃ長沼の
道場に遺恨のある者が、六人を見掛けて致したのではござるまいか」という。この説、は....
「瘤」より 著者:犬田卯
先に面、胴、小手をくくりつけ、近県を「武者修業」して歩いたり、やがて自分の屋敷へ
道場を建てて付近の青年に教えたり、自称三段のこの先生は五尺八寸という雄偉なる体躯....
「画室談義」より 著者:上村松園
になっている、まあ私個人の専有の仕事部屋であり、私にとってはかけ換えのない神聖な
道場とも考えている処でありますからその理由を述べてお断わりしたのですが、再三たっ....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
「活きとるぞ、活きとるぞウ。」 この魚市場に近い、本願寺別院―末寺と称える大
道場へ、山から、里から、泊りがけに参詣する爺婆が、また土産にも買って帰るらしい。....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
うのも、一人の女に職業を与えるためというよりは、救世の大本願を抱く大聖が辻説法の
道場を建てると同じような重大な意味があった。 が、その女は何者である乎、現在何....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
校を罷めてから間もなくであった。 二葉亭が春廼舎を訪問したのは、昔の武者修行が
道場破りをするツモリで他流試合を申込むと多少似通った意気込がないではなかった。が....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
近しつつある。軍隊はこの時代に於て軍隊生活の意義を正確に把握して「国民生活訓練の
道場」たる実を挙げねばならぬ。 殊に隊内に私的制裁の行なわれているのは遺憾に堪....