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「道徳意識〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

道徳意識の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
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思想と風俗」より 著者:戸坂潤
文学的」な道徳観念にやや近い。だが根本的な相違は、所謂「モラル」が往々にして単に道徳意識や生活感情という観念物以外の何物でもなくて、現実の客観的社会の本質的機構....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
いて積極的には何も説かなかった。だが、もし仮りに今、本当の意味に於ける道徳による道徳意識を、人間の社会生活意識だと見做していいとしたら、道徳が常識だ、という云い....
地は饒なり」より 著者:宮本百合子
して、彼女の心附かないうちに、生活の律動は、読み物の影響と、或る程度まで養われた道徳意識の影響と、今まで続いて来た生活の形式の反動との力を集めて或る次の一点へ徐....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
そう。道徳現象は一つの外的な社会現象に他ならないが、之を裏づけていると考えられる道徳意識――必ずしも固定した道徳律や徳目や国民道のことではない――を私は、特に道....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
うなものとなって横たわる。 習俗が固定すれば、この固定した習俗に根を置いている道徳意識も亦、国民道徳とか階級道徳とかいう所謂「道徳」や修身となって固定する。 ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
取締 学校の先生は尊敬されているが、ダンスホールの先生は軽蔑されている。世間の道徳意識によると、学校教育は神聖だが、ダンスホールは怪しげな卑しいものだ。そこで....
再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
文学に於ても、資本主義国の支配哲学に於ても、哲人的思想に於ても、資本制的支配者の道徳意識や世界観に於ても、洋の東西、時の古今を論ぜず、見出される一つの文化的態度....
学生と教養」より 著者:倉田百三
を用いる用いないの点よりも、この人間の特性の貶斥は最も許し難き冒涜である。人間の道徳意識そのものはマルクスによって泥を塗られただけで少しも高められず、退化するの....
哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
化哲学が、その地ならしをした。そして夫が新人会的な活動へと発展した。常識と民衆の道徳意識はここで初めて科学の対象となった。思想の科学とその対象とが発生した。 ....