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「道連〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

道連の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
どろきもしずまり、おとなしくなっていた。 イカバッドは、この得体の知れぬ深夜の道連れが気に食わなかったし、ブロム・ボーンズが「早駈けヘッセ人」と競走した冒険談....
婦系図」より 著者:泉鏡花
駒下駄を揃えて一人、一人は日傘を開け掛けて、その辺の辻まで一所に帰る、お定まりの道連が、斉しく三方からお妙の顔を瞻って黙った。 この段は、あらかじめ教頭が心得....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
りません。 見なさる通り、行脚とは言いながら、気散じの旅の面白さ。蝶々|蜻蛉の道連には墨染の法衣の袖の、発心の涙が乾いて、おのずから果敢ない浮世の露も忘れる。....
黒百合」より 著者:泉鏡花
布を纏ったり、頬被で顔を隠したり、中には汚れた洋服を着たのなどがあった、四五人と道連になって、笑いさざめき興ずる体で、高岡を指して峠を下りたとのことである。 ....
高野聖」より 著者:泉鏡花
ぎりこぶし》を両方|枕《まくら》に乗せ、それで額を支えながら俯向《うつむ》いた。道連《みちづれ》になった上人《しょうにん》は、名古屋からこの越前敦賀《えちぜんつ....
雪霊記事」より 著者:泉鏡花
ざいます。」 「蔦屋ですな、綺麗な娘さんが居ます。勿論、御覧でしょう。」 旅は道連が、立場でも、また並木でも、言を掛合う中には、きっとこの事がなければ納まらな....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
…勝手な極道とか、遊蕩とかで行留りになった男の、名は体のいい心中だが、死んで行く道連れにされて堪るものではない。――その上、一人身ではないそうだ。――ここへ来る....
」より 著者:井上紅梅
と、二十余りの男も言った。 店の中の客は景気づいて皆高笑いした。小栓も賑やかな道連れになって懸命に咳嗽をした。康おじさんは小栓の前へ行って彼の肩を叩き 「いい....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
だから、それは仕方がないとしても、少なくとも半分はまっとうな金だ。良銭まで悪銭が道連れにしたのだから実に惜しい。のちに私は苦心して建てた工場を関東大震災や戦災で....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
って面胞だらけの不男のYを対手に恋の綱渡りをしようとは誰が想像しよう。孔雀が豚を道連れにするエソップにでもありそうな図が憶出された。 「あの奥さんがYと?」と私....
死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
ばかり。斯うすると竜次郎の男振りは、一入目立って光るのであった。 「途中でも女と道連れになんか成らないようにして下さいよ。よござんすか。私の乾漢は何処にでもいま....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
恰度一年前の三月十八日にも、私はH市へ行く車中で、やはり貴下の様な立派な大学生と道連れになりましてな、そして貴下と同じ様に、その事に就いて訊ねて頂きましたよ……....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
抱き合ってしまう現実のカテリイヌを見出したいと思った。傍の二人の女は其の時までの道連れだ。どれも向うからついて来た女達だ。自分の知ったことではない。この女達にあ....
恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
たし達はあした帰る。お前たちも一緒に連れて行ってやりたいが、藤沢の一件があるから道連れは困る。又ぞろ何かの間違いがあると、わたしばかりでなく、講中一同が迷惑する....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
えた。「その女子ならば疾うに京へ戻られた。」 「一人で見えられたか。但しはほかに道連れでも……。」 「連れはない。その姫という人が戻られると、やがてあとから若い....