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道鏡
「道鏡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道鏡の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の名らしく、「神代巻」に猿田彦の鼻長さ七|咫《し》、『参宮名所図会』に猿丸太夫は
道鏡の事と見え、中国で猴《こう》を狙《そ》というも且は男相の象字といえば(『和漢....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らるるばかりではなく、幾多の古書にも誌《しる》されてあるので、その奈良王とは弓削
道鏡《ゆげのどうきょう》のことであるとの一説、ただに奈良の帝と伝えられている一説....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
った。 「日本の歴史中に悪い人物はたれか」 いろいろな声が一度にでた。 「弓削
道鏡です」 「蘇我入鹿です」 「足利尊氏です」 「源頼朝です」 「頼朝はどうして....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、無論のことだ、英雄、豪傑というものは神様の次だ」 「そう致しますると先生、弓削
道鏡様《ゆげのどうきょうさま》が和気清麻呂様《わけのきよまろさま》を……」 「そ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
見せる。 実は、ほんの人の噂だがの。噂だから、保証は出来ぬがの。義淵僧正の弟子の
道鏡法師に、似てるぞなと言うがや。……けど、他人に言わせると、――あれはもう、二....
「夕凪と夕風」より 著者:寺田寅彦
e〕 だったらこんなことはあるまい」といって皮肉に笑ったそうである。なるほど弓削
道鏡が自分の同郷出身だといって自慢する人はあまりないかもしれないが、しかし石川五....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
野人かつて「
道鏡皇胤論」一編を京大史学会の雑誌史林の誌上で発表した事があった。要は
道鏡が天智....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、彼のくちばしが入ると信じられていて、ちょうどその威勢は、かの孝謙帝の朝における
道鏡に似たようなものがあるという。 「ひかえろ」 道誉は喧嘩の中へ来て、まず自....
「正倉院展を観る」より 著者:吉川英治
ような童女の姿が織りこんであり、作者の意匠にほほ笑まれる。女帝孝謙も、僧侶政府の
道鏡大臣も、ある日こうした物を踏んでいたのかとそぞろおもう。もひとつの向日葵のよ....