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違う
「違う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
違うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
え、それはお前さんにしては、気がきいたね。お前さんのにいさんの御面相じゃ、一つ間
違うと、向こうにけどられそうで、下見に行っても、もらえないが、お前さんなら、大丈....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
諾くださいませんでしょうか。春水なんぞも、……」
「私と為永《ためなが》さんとは
違う。」
馬琴は腹を立てると、下唇を左の方へまげる癖がある。この時、それが恐ろ....
「影」より 著者:芥川竜之介
》空に大勢の子供の笑い声が致したとか、そう申して居りました。それでもあの通り気が
違う所か、御用の暇には私へ小言《こごと》ばかり申して居るじゃございませんか。」
....
「河童」より 著者:芥川竜之介
加えるようです。現に年をとったバッグの皿は若いチャックの皿などとは全然手ざわりも
違うのです。しかし一番不思議なのは河童の皮膚の色のことでしょう。河童は我々人間の....
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
と云うのなら、それも生々した心もちであろう。が、それはどこまでも月の光の明さとは
違う、生々した心もちだった。しかし私は、やはりこの恐しい語《ことば》のために、慰....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
さしみ》なぞを犬に投げてやった。
「あら、あの犬によく似ているじゃありませんか?
違うのは鼻の色だけですわ。」
「何、鼻の色が
違う? 妙な所がまた違ったものだな。....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
ば、――この場合はいささか疑問かも知れない。が、まず猫ほどではないにしろ、勝手の
違う気だけは起ったはずである。
ところが三月の二十何日か、生暖《なまあたたか》....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
つかずにいたが、これは気違いの眼ではない。そうかと云って、世間一般の平凡な眼とも
違う。聡明な、それでいてやさしみのある、始終何かに微笑を送っているような、朗然《....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
き》の膝をすすめながら、こんな理窟《りくつ》を云い出しました。
「それはちと話が
違うでしょう。御前さんの店の暖簾には、何と書いてあると御思いなさる? 万口入《よ....
「少年」より 著者:芥川竜之介
て殺されたのは殺されたって云うもの。」
「云っても何でも同じことなんだよ。」
「
違う。
違う。殺されたのと死んだのとは同じじゃない。」
「莫迦《ばか》、何と云うわ....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
の芸者に貰って来た、縁《ふち》に繍《ぬい》のある手巾《ハンカチ》だった。
「音が
違うな、二十八|珊《サンチ》は。――」
田口一等卒はこう云うと、狼狽《ろうばい....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
とけ》でももしそうとすれば、如何《いかん》かこれ美人と云う事も、時代ごとにやはり
違う筈じゃ。都でもこの後《のち》五百年か、あるいはまた一千年か、とにかくその好み....
「手紙」より 著者:芥川竜之介
のM子さん親子にはS君もやはり交際しています。S君はK君の友だちです。ただK君と
違うのは、――僕はいつも小説などを読むと、二人《ふたり》の男性を差別するために一....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
《しお》に濡れ光った姿はもの哀れと言うよりも見すぼらしかった。Nさんは彼等とすれ
違う時、ちょっと彼等の挨拶《あいさつ》に答え、「風呂《ふろ》にお出《い》で」と声....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
んか不快でなくなった。」 と書いてある。 かような風習は欧洲と日本とでは大いに
違うているので、少し註解。 そのうちに、ファラデーに同情する人も出来て来た。一....