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遠大
「遠大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遠大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
。彼は一日会して解し得るところは、家に帰ってただちに翻訳した。 が、良沢の志は
遠大だった。彼の志は蘭学の大成にあった。ターヘルアナトミアのごときは、ほとんど眼....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、貴族院も、一家族で一党を立てることが出来る。内閣も一門で組織し得るようにという
遠大の理想があるんだ。また幸に、父様にゃ孫も八九人出来た。姪を引取って教育してい....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
であるは言わずして明かである、平和を愛し、輿論に反して之を唱道するの報賞は斯くも
遠大無窮である。 義き事のために責めらるる者は福なり、其故如何となれば、心の貧....
「運命」より 著者:幸田露伴
又曰く、予深く其の去るを惜み、為に是詩を賦す、既に其の素有の善を揚げ、復勗むるに
遠大の業を以てすと。潜渓の孝孺を愛重し奨励すること、至れり尽せりというべし。其詩....
「海底都市」より 著者:海野十三
はしきりに口から水を吐いていた。いや、正確にいえば水を吐かされていたのだが……。
遠大なる実験案 僕は、うつ向いて、水を吐《は》かされていた。 胃袋の下に、砂....
「火星探険」より 著者:海野十三
は春のような明るさが流れた。皆々の覚悟はできたのだ。まだ人類の到達したことのない
遠大なる目標火星探険へまっしぐらに進んで行くのだ。 四少年たちも同じように、い....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
。 それから後、この悲憤の戦士たちは、非常な欠乏に耐えつつも、心を一に合して、
遠大なるイネ帝国の再建にとりかかったのであった。 彼等戦士の中には、軍人もあれ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
して神と人との中間には、多くの守護の天使達が存在し、それ等が神の限りなき愛、神の
遠大なる意志の直接の行使者となるのである。此等の行使者があるから、そこに一分一厘....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
幾人の青年は暗殺に失敗して監獄に入れられ、月余の苦刑を受けたことや、幾人の青年は
遠大の志を抱きながら、たちまち行方不明になって首も身体《からだ》もどこへ行ったか....
「エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
んとなく心細い様子である。新しく生きろよ、佐世保の港。歴史にのこる良港よ、もっと
遠大な理想に生きてもらいたい。....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
長く軍閥に寄食していられなかったろう。 その頃二葉亭は既に東亜の形勢を観望して
遠大の志を立て、他日の極東の風雲を予期して舞台の役者の一人となろうとしていた。陸....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
忍、進取の気風なきを憂え、政治社会に立つものは、わが人民の議論つねに軽躁に走りて
遠大の見識なきを憂え、会社事業をとるものは、わが人民の結合力に乏しきを憂う。これ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
暁窓に映ず。 古籠岬畔暁烟収、繋。 (古籠の岬のあたり、あかつきのもやが消えて、
遠大な道のりである万里を越えた船をつなぎとめる。汽笛一声を発すれば山も水も緑にそ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
る。
わたしどもはどこまでも上へ上へと昇る狭い柱が好だ。
剣形迫持の天井は思想を
遠大にする。
わたしどもにはそう云う建物が一番|難有い。
天文博士
好い....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
軍隊を愛惜するために会戦を回避せんとするは自然である。 また兵力も小さいため、
遠大なる距離への侵入作戦は至難であった。 2、横隊戦術 横隊戦術は火器の使用....