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「遠征〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遠征の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妙な話」より 著者:芥川竜之介
ユで見かけたのは、その赤帽かと思いもしたが、余り怪談じみているし、一つには名誉の遠征中も、細君の事ばかり思っているかと、嘲《あざけ》られそうな気がしたから、今日....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
エージ》の深き眠りから醒《さ》めて以来、幾十万の勇敢なる風雲児が、いかに男らしき遠征をアメリカアフリカ濠州および我がアジアの大部分に向って試みたかを。また見よ、....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
それは後のこととして、主力艦を瞬時の裡に、三隻までも失った米艦隊は、やっと東洋遠征に誤算のあったことを気付いた。と云って、此処まで来て引上げることは許されない....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
喰って不機嫌の度を深めていった。その際に本庁の強力犯の二刑事が、はるばる横浜まで遠征して来たのは、誰が考えたって、ハハア金魂事件のためだなと気がつく。 「そう信....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
な物語をして聞かせ、「つまりパチノは皇帝の命令をうけ、莫大な財宝を携えて、日本へ遠征してきたが、志半ばにして不幸な死を遂げたというわけさ」 大江山課長は、あま....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
、終結せられて十分余りある。昔の悠長な時代さえ前九年後三年、十二年で東北征伐の大遠征を終ってる。平家が亡びたのは其の勃興したる平治から初めて檀の浦の最後までが二....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
気の利いた書物ですね。 博士 これは、仏国の大帝|奈翁が、西暦千八百八年、西班牙遠征の途に上りました時、かねて世界有数の読書家。必要によって当時の図書館長バルビ....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ことに決めた。 書き出してみると、宇宙はなるほど宏大であって、実はもっと先まで遠征するつもりでいたところ、ようやく月世界の手前までしか行けなかったのは笑止であ....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
の戦闘は、フランス戦線をめぐって猛烈を極めているとの記事で充満していた。フランス遠征のわがイギリス軍は、ついに総引揚を決行した。ドイツ機必死の猛爆にも拘らず実に....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
もので、それを動かしているのが、この赤色金属藻のミミ族さ。とにかく彼らは、地球へ遠征するのだから、地球人類と会見するときもあろうと予期し、そのとき地球人類と同じ....
火星兵団」より 著者:海野十三
きりに火星兵団を指揮していた。 彼は、日本上陸兵団の指揮者であるとともに、地球遠征軍の隊長でもあった。だから、世界中から兵団のことや何かについて、知らせが集っ....
空襲警報」より 著者:海野十三
襲は、主として○○海沿岸の都市に相当の恐怖と被害とを与えましたようでありますが、遠征してまいった敵の超重爆撃機は、一機をのぞきましてことごとくわが高射砲のために....
妖怪報告」より 著者:井上円了
り。しかりといえども、古来東洋の人、夢によりて禍福を知り、夢に神託を受け、婦妻の遠征の良人を追慕し、夢の情感によりて妊孕せし等、おおむね架空の談柄たるに過ぎず。....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
月、即ち『浮雲』第三篇発表後八年目であった。世間はあたかも暫らく消息不明であった遠征将軍が万里の旅から凱旋したのを迎えるように歓呼した。が、二葉亭自身は一時の経....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
た如きはその最も良き一例である。(一八○頁参照) 一八一二年ナポレオンのロシヤ遠征はこれと同一原理に基づく失敗であり、この種の戦争では遊撃戦(すなわち小戦)の....