遠海[語句情報] » 遠海

「遠海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遠海の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
に茶釜の底に鉄片が並べてあるから。これを聞けば、雲に包まれた滝の響きか岩に砕くる遠海の音か竹林を払う雨風か、それともどこか遠き丘の上の松籟かとも思われる。 日....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
かえる器物がそこらへ棄てられたり、下品な皿|小鉢が、むやみに買いこまれたりして、遠海ものの煮肴はいつも砂糖|漬けのように悪甘く、漬けものも溝のように臭かった。そ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ははあ」 「熊野にいた時は、時候もよくあったし、海が近いから、毎日泳ぎに行って、遠海まで泳ぎ廻り、二三日も館《やかた》へ帰らぬことがあったから、領主が泣いていた....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
諸色の人種博物館の観あり。日本人も七百人寄留すと聞くも、目下みな真珠採集のために遠海にあり。市街の住民約二千人と称するも、寂寥たる小都邑なり。家屋はすべて木造、....