遠遊[語句情報] » 遠遊

「遠遊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遠遊の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縮図」より 著者:徳田秋声
悲しくもなかった。柳原時代の前後、次ぎ次ぎに産まれる妹たちを脊中に縛りつけられ、遠遊びをしたこともあったが、負ぶったまま庭の柘榴の木に登り、手をかけた枝が析れて....
暴風雨に終わった一日」より 著者:松本泰
飴屋《あめや》などが店を張っていた。 ある晩、芝公園の寂しい松原を抜けて一人で遠遊びに出た伊東は、宝沢のところの射的屋の親父《おやじ》が露店の間にテーブルを据....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
教育、宗教の原理を究めて、実際上、風俗、人情の改良をはかるゆえんなり。余が今回の遠遊もまた、この目的を達するにほかならず。 政教子曰く、国の本は兵力にあるか、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
湿気を帯ぶ。夜に入り露気多し。深更に至り明月清輝を放つ。 天涯無光万頃、終宵照殺遠遊人。 (天の果てには友もなく、だれと親しもうか、帆柱のあたりに一輪の月がさし....