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遣って行く
「遣って行く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遣って行くの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
かつかつ位には行きそうなものだがな」 「行っても行かなくっても、これだけの収入で
遣って行くより仕方がないんですけれども」 細君はいい悪《にく》そうに、箪笥《た....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
云って二個の顔形を箱のまま重ねて持ち、余には振り向きもせずに、サッサと元来た方へ
遣って行く、余は随いて行かぬ訳には行かぬ、足も地に附かぬ様で、フラフラと随いて行....
「模倣と独立」より 著者:夏目漱石
し得る人はそれで宜《よろ》しい。インデペンデントで働きたい人はインデペンデントで
遣って行くが宜しい。インデペンデントの資格を持っておって、それを抛《ほう》って置....
「里芋の芽と不動の目」より 著者:森鴎外
んだよ。」 「己なんぞも西洋の学問をした。でも己は不動の目玉は焼かねえ。ぽつぽつ
遣って行くのだ。里芋を選り分けるような工合に
遣って行くのだ。兄きなんぞの前へ里芋....
「私の事」より 著者:宮本百合子
そうにさえ成る。生活は、何と云っても素晴らしい。有難く、謹んで、じりじりと仕事を
遣って行くのだ。 〔一九二〇年八月〕....
「私の見た米国の少年」より 著者:宮本百合子
分ったら、落付いて、人がいてもいないでも、同じような真面目さで自分の遣るべき事を
遣って行く人を尊びます。 〔一九二〇年十一月〕....
「別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
とだから、此の間も、あの「本当に何処かへ行くか知らん?」と言っていた処を見ると、
遣って行くに相違ない。その他|固より種々な嫖客に出る。これまでは其様なことが、そ....
「雁」より 著者:森鴎外
見ると、泥は膝の上までしか無い。鷺のように足を※げては踏み込んで、ごぼりごぼりと
遣って行く。少し深くなるかと思うと、又浅くなる。見る見る二本の蓮の茎より前に出た....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
時はない。
それがただ一箇所から直すことが出来るのだ。
そこで君がかなり真面目に
遣って行くと、
女どもはみんな君の手の裏にまるめられてしまう。
なんでも学位か何....