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「遣り取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遣り取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
荒らした相手に食ってかかるに相違なかった。彼は得意の剣術を役に立てて、相手と命の遣り取りをしたかも知れなかった。しかし彼の性質はこの春以来まったく変っていた。 ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を運び出して来たので、話はひと先ず途切れた。式《かた》のごとくに猪口《ちょこ》の遣り取りをしているうちに、雨はますます強くなった。 「お店《たな》の若旦那の遊び....
「鮨」より 著者:岡本かの子
手客が、なお繰り返して湊に盃をさし、湊も釣り込まれて少し笑声さえたて乍らその盃の遣り取りを始め出したと見るときは、ともよはつかつかと寄って行って 「お酒、あんま....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
げて来る笑いを止めることが出来なかった。話す人も聴く人もしきりに笑いながら猪口の遣り取りをしていると、三五郎はやがて少しまじめになって云い出した。 「だが、そん....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
しなくていいのよ。ただ、遊んで行けばいいのよ」 先程からわたくしたち二人の話の遣り取りを眼を大きく見開いてピンポンの球の行き交いのように注意していた雛妓は「あ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
時ばかりでなく、日を経ていよいよ懇意になるにしたがって、ときどきに鮓や果物などの遣り取りをすることもある。 わたしが若いときに箱根に滞在していると、両隣りとも....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
った処で、人間のした事は、人間同士が勝手に夥間うちで帳面づらを合せて行く、勘定の遣り取りする。俺たちが構う事は少しもない。 三の烏 成程な、罪も報も人間同士が背....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
く。それに対して、貰った方では餞別として心ばかりの金を贈る。ただそれだけのことで遣り取りが済んだのであるが、明治の初年にはこんな空き屋敷を買う者もない。借りる者....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
一緒に相談していらっしゃいました。」 「この明細書に似た何かの書類が、彼等の間で遣り取りされていませんでしたか？」 「何か書類がその人たちの間で遣り取りされてお....
「村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
しいとも、だからなかなか容易なことでは、人が人を信じようとはしない。連れて大金の遣り取りなど、滅多にないものと思うがいい」 「いやもうごもっともでござります」 ....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
殿とは敵同志、と云うよりも競争相手、討つか討たれるか行く道は一つ、しょせんは命の遣り取りする間、ここで逢ったも因縁でござろう、勝負承知、逃げ隠れはしない。……主....
「穴」より 著者:岡本綺堂
く。それに対して、貰った方では饒別として心ばかりの金を贈る。ただそれだけのことで遣り取りが済んだのであるが、明治の初年にはこんな空屋敷を買う者もない。借りる者も....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
古の霧に包まれ、よく分からぬほど以前の蛮族時代、人と人とが武器を以て戦争し、命の遣り取りをした頃の記事のみだ。 新聞紙とても、日々｜発兌はするものの、何にも報....
「温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
面の時ばかりでなく、日を経ていよいよ懇意になるにしたがって、時々に鮓や果物などの遣り取りをすることもある。 わたしが若いときに箱根に滞在していると、両隣ともに....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
て来ると、その手紙を持って一方の城へ行くのです。チベットではここほど完全に手紙の遣り取りの出来る所はない。外の所では例えば二十里あるいは三十里位行って駅継に手紙....