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遣り水
「遣り水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遣り水の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死者の書」より 著者:折口信夫
じめた。蟋蟀は、昼も苑一面に鳴くようになった。佐保川の水を堰き入れた庭の池には、
遣り水伝いに、川千鳥の啼く日すら、続くようになった。 今朝も、深い霜朝を、何処か....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
昨夜か」 「されば、お望みのことは」 「む。院の舎人に物をくれて頼うだら、中門の
遣り水の裾の木立に忍ばせてくれた程に」 「では、上(天皇)のお姿を、まざと御覧ぜ....