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遷化
「遷化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遷化の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の初め穴から這い出て多く僧衆を聚《あつ》め、更に紅海際の山中に隠れ四世紀の中頃|
遷化《せんげ》した。その苦行を始めた当座はあたかも、悉達《しった》太子出家して苦....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、『鈴慕』と申しますのは、御承知でもございましょうが、普化禅師《ふけぜんじ》の
遷化《せんげ》なさる時の鈴の音に合せた秘曲なんでございます、人間界から、天上界に....
「雪の宿り」より 著者:神西清
兄、東福寺の雲章一慶が入寂し、引続いて同じ年に、やはり腹ちがいの弟の東岳|徴※が
遷化して以来のことである。肉親の兄弟でもあり、学問の上の知己でもあったこの二人の....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
訪《たず》ねて来た。切髪となっていたお鯉は、越前永平寺禅師となって、つい先の日|
遷化《せんげ》された日置黙仙《へきもくせん》師について受戒し参禅していたが、女将....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
迎、法要をつとめ、その縁談に進んで同意だった、父|法主《ほっす》が急に重態となり
遷化《せんげ》されたので、そのままになってしまったという、東本願寺の元老、石川|....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
続日本紀に、文武天皇四年飛鳥元興寺の僧道照和尚
遷化してその屍を焼いたのが、我が国火葬の初めだとある。その後僅かに中一年を措いて....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
伝記』を信ずるとすれば如宝二十五六歳のころである。またある学者の説くごとく鑑真|
遷化後の建立とすれば、如宝はすでに三十歳を超え、日本に十年以上の年月を送っている....
「山の人生」より 著者:柳田国男
勧化の使僧を咬み殺して、代ってこれに化けたというかちかち山式風説は認めず、中途で
遷化した和尚の姿を借りて、山門再建の遺志を果したという他の一説の方を執っており、....