選び取る[語句情報] » 選び取る

「選び取る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

選び取るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「橇」より 著者:黒島伝治
には美しい妻が、――内地に残っている同年の男は、美しくって気に入った女を、さきに選び取る特権を持っているのだ。そこには、酒があり、滋養に富んだ御馳走がある。雪を....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
に投げ込み、また他のを漁《あさ》り始める。自分のうちに動いてる幻想を、どれか一つ選び取るよりも、むしろそれらを皆代わる交わるながめてみたくなる。透明な湖水の中に....
「明治開化　安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ン尻がキンとトクの女子であった。真珠の数の有る限り、何回でもこの順序で自分の物を選び取ることを繰返すのである。これは畑中の発案で、彼としてはこれで公平と思ってい....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
お気に召した物を、どうぞ」 と、いってくれた。 武蔵は、眼も眩む心地がして、選び取るのに迷った。元より彼も、良い刀は欲しかったが、今日まで、彼の貧嚢ではそれ....