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「選り抜き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

選り抜きの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人間腸詰」より 著者:夢野久作
、チョキ、ピン、キリ、ゲタってな八百屋の符牒みたいな苗字の女の子が、揃って台湾|選り抜きの別嬪ばかりなんで、年はみんな十七か八ぐれえの水の出花ってえ奴でしたが、....
死後の恋」より 著者:夢野久作
でしたけれども、一粒残らず間違いのないダイヤ、ルビー、サファイヤ、トパーズなぞの選り抜きで、ウラル産の第二流品なぞは一粒も交っていないばかりでなく、名高い宝石|....
続獄中記」より 著者:大杉栄
びて、そとのいろんな草花を眺めながら寝て暮せばいいんだ。看護人には、囚人の中から選り抜きの、ことに相当の社会的地位のあったものを採用する。僕には早稲田大学生の某....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
がなかなか難儀でげして、まずあらゆる芸人という芸人の、粋の粋たるもの百人を限って選り抜きます」 「ふーん」 「なにも、芸娼院と申したところが、芸妓と娼妓ばっかり....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
人選てやつが難儀でげして、まずあらゆる芸人という芸人の粋の粋なるもの百人を限って選り抜きの――なにも芸娼院と申したところで、芸妓と娼妓ばっかりを集めるという趣意....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
―いや、二週間で――十日でだ、――我々はイギリスでも最上の船とだね、君、それから選り抜きの乗組員を手に入れるのだ。ホーキンズは船室給仕になって来るんだ。お前は素....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
が負けだ。神はこの動物をつくりそこなった。一群の人間を取ってみるとまったく醜悪の選り抜きとなる。どいつもこいつもみじめなものだ。女《ファンム》は破廉恥《アンファ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
減らすようなことはしていなかったのですよ。 特に津和野藩へ預けられた二十八名は選り抜きの信者でテコでも棄教の見込みのない筈の連中だったが、これすらも一日三合に....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
を述べられ、私が会頭の次の正客で、盛大な宴会が開かれることであった。 吉原から選り抜きの芸妓が大勢来ていました。余興に松尾氏と若井氏とが得意の一中を語ったりして陽気なことでありました。....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
うてい解き難いひねくれた彼女の外交に、働く余地を与えたのだった。バアリイは彼女の選り抜きの助力者で、彼女の御意にかなう用心深い御用掛でもあったが、そのバアリイさ....
回顧と展望」より 著者:高木貞治
毎週一回大学で談話会があったが,それはドイツは勿論,世界各国の大学からの,言わば選り抜きの少壮学士の集合で実際,数学世界の中心であった.そこで私ははじめて,二十....
かもめ」より 著者:神西清
り食っているような気持です。何者か漠然とした相手に蜜を与えようとして、僕は自分の選り抜きの花から花粉をかき集めたり、かんじんの花を引きむしったり、その根を踏み荒....