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「選抜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

選抜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
見ろ。」 紙屋だったと云う田口《たぐち》一等卒《いっとうそつ》は、同じ中隊から選抜された、これは大工《だいく》だったと云う、堀尾《ほりお》一等卒に話しかけた。....
軍用鮫」より 著者:海野十三
たか、また、スクリューを砕いたかということを高速度撮影された実物映画によって逐一選抜記録するのであった。それはなかなか厳重をきわめたものであって、あとで百五十人....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
どう頑張っても、とれなかった。最後の任務を果たすために、飯坂上等兵と姥子一等兵を選抜して、東京警備司令部へ、火急の報告に出発させた。少尉が、腹部を射ちぬかれたの....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
が過ぎるんですからな。で、早速機関庫助役の片山さんを指揮者とする三名の調査委員を選抜して、B町へ出張調査させる事になったんです。 さて、これから、その片山助役....
金属人間」より 著者:海野十三
した。自動車とオートバイとの洪水《こうずい》だ。それに消防隊が応援にかけつける。選抜隊が百名、いよいよ屋上へ通じている階段をのぼって、塔のもっとも下の遊歩場《ゆ....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
、ひらけたのであった。一郎は、まじめで、ねっしんだから、いつも、模範兵であった。選抜試験をうけると、そのたびに通過し、まだ年も若いのに、その冬には、伍長になった....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
に抽く……歩行より、車より、駕籠に乗ったより、一層|鮮麗なものだと思う。その上、選抜した慓悍な黒潮騎士の精鋭|等に、長槍をもって四辺を払わせて通るのです。得意思....
南地心中」より 著者:泉鏡花
したんだって評判です。 その市女は、芸妓に限るんです。それも芸なり、容色なり、選抜きでないと、世話人の方で出しませんから……まず選ばれた婦は、一年中の外聞とい....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
が築地の割烹懐石で、そこに、月並に、懇意なものの会がある。客が立込んだ時ここから選抜きで助けに来た、その一人である。 「どこかへいらっしゃる、ちょっと紅茶でも。....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
いる。が、時にその例外がないでもない。或る霊は、人間の指導が巧みである為めに特に選抜される。或る霊は、特殊の使命を遂行すべく特派される。或る霊は、一人物の性格上....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
に一つの異様な事件がこの城における単調な生活を破った。ある日、村の百姓のうちから選抜されたZ伯爵家の猟人らが、最近にとなりの領地で殺人や窃盗をもって告訴されたジ....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
に不向きであるので、団十郎や左団次に出来そうな物という注文から、この「西洋話」が選抜されたものらしい。 前年以来、新富座はとかくに不入り続きであったので、団十....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
事とか、あるいは会計主任とか、また商将とか、あるいはラマのお侍とかいうような者を選抜して、いろいろその勤める範囲が違って居ります。上等僧侶はそういう沢山な下僕の....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
打とうと決断した。 まず準備行動として、彼はサア・コニアズ・クリフォドをして、選抜隊を率いてコンノオトから敵に向かって行進を起こさせ、もって敵を牽制しようと試....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
動や一斉射撃のため調練不充分で自然に止むなく縦隊となり、これに射撃力を与えるため選抜兵の一部を散兵として前および側方を前進せしむる事とした。即ち散兵と縦隊の併用....