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遺墨
「遺墨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遺墨の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「岡本一平論」より 著者:岡本かの子
ということを非常に急ぎます。近頃の氏の傾向としては、西洋の宗教画家や東洋の高僧の
遺墨などを当然愛好します。それも明るい貴族的なラファエルよりも、素朴な単純なミレ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ストラトフォード町に訪う。同所は詩賢の誕生地にして、その古屋依然として存し、遺物
遺墨を陳列し、遠近より来訪するもの日々百をもって数う。また、同翁の洗礼を受けたる....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
この随筆の方に収めた内容は、すべて小説化しない武蔵の伝記、史料、遺蹟、口碑、
遺墨など、そのままの物を、素材のまま、ならべてある。 要するに、小説素材のウラ....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
もつい訪うていなかったのだ。主人の手紙によると私が書いた「三佳亭」の額やら色紙が
遺墨として今も蔵ってあるという。
遺墨とあるには私も笑った。じつにそれほどなご不沙....