遺失物[語句情報] »
遺失物
「遺失物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遺失物の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
正直そうな人間であった。その申し立てには嘘はないらしく見えた。しかしこの時代でも
遺失物は拾いどくという訳ではない。一応は自身番にとどけ出るのが天下《てんが》の法....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
。 「女学校の教師をして、媒妁をいたしましたり……それよりか、拾人の無い、社会の
遺失物を内へ入れます方が、同じ不都合でも、罪は浅かろうと存じまして。それも決して....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
に御苦労だが、又廻りの刻限が来たから往ってもらわなければならん、昼間お客来で又た
遺失物でもあるといかんから、仁助私が一人で見廻ろう、雪がちらちらと来たようだから....
「藤の実」より 著者:寺田寅彦
この場合には立派に科学的の言葉で置き換えられるのである。 人間がけがをしたり、
遺失物をしたり、病気が亢進したり、あるいは飛行機がおちたり汽車が衝突したりする「....
「火星兵団」より 著者:海野十三
は何だろうかと、さかんに議論をやったらしい。
「ねえ、課長。それは、火星の化物の
遺失物ですよ」
とつぜん、大きな声でどなった者がある。それは、いつも元気のいい....
「計略二重戦」より 著者:甲賀三郎
に警視庁へ届けたさ。それで、君達が血眼になって探している秘密書類は、今は警視庁の
遺失物係りの所に、ちゃんと保管されているんだ。つまらない商品見本の入った鞄として....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らの処分法が問題です。 実は問題でもなんでもありようはずはない。およそ、盗難や
遺失物は交番へ届けさえすれば、それで済むことなのです。当時まだ交番が出来ていない....