遺家族[語句情報] »
遺家族
「遺家族〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遺家族の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ろまん灯籠」より 著者:太宰治
その一 八年まえに亡《な》くなった、あの有名な洋画の大家、入江新之助氏の
遺家族は皆すこし変っているようである。いや、変調子というのではなく、案外そのよう....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
不貞の妻としてかたづけてしまうのは、気の毒のように思います。 私どもは出征者の
遺家族の生活というものを知りすぎるほど知っています。もし奥さんが前非を悔いておる....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たら、銀座の風景は全くふだんとちがっていて、黒紋付を着て、ホオに白粉をつけ、胸に
遺家族のマークをつけた若い女のひとなどが、式服の白羽二重の裾からいきなり桃色の綿....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
形バスで、馬返しから湖畔までは普通の乗用がれんらくをする。ひどい人出。九段へ来た
遺家族の人も大勢胸にリボンのしるしを下げて来ていました。お母さんは「ハア、とまら....
「四つの都」より 著者:織田作之助
て、一番辛かったのは、野戦病院で昔の友人に会うた時です、友人はその日死にました、
遺家族は妹さん一人きりです、あなたも一人ぽっちですが、その妹さんもあなたのように....