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邦土
「邦土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
邦土の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
力に乏しい事を述べた一節に、チャンバレーン博士の言ったという言葉を引いて、「この
邦土で純粋に日本固有というべきものはただ二つ、それは風呂桶《ふろおけ》とそうして....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
そうした多彩の要素のスペクトラが、およそ考え得らるべき多種多様な結合をなしてわが
邦土を色どっており、しかもその色彩は時々刻々に変化して自然の舞台を絶え間なく活動....
「雁坂越」より 著者:幸田露伴
だからわざと首を縮めているというような恰好をして、がん張っている状態は、あっちの
邦土は誰にも見せないと、意地悪く通せん坊をしているようにも見える位だ。その恐ろし....
「自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
かならざるなり。しかれども日本政府の眼より見れば五十年は決して長からず、南海岸は
邦土の一部分なり。この予報がなし得らるれば、これによりて国家が享くべき直接間接の....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
い。フランクリンは電気を発明して。それから電信機も出来。電気燈も出来。世界幾百の
邦土。幾億の民生がみんなその利によることとは。またえらいことではないか。現今の世....