邦文[語句情報] »
邦文
「邦文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
邦文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文放古」より 著者:芥川竜之介
じゃないのよ。きのう母と買いものに行ったら、あたしよりも若い女が一人《ひとり》、
邦文タイプライタアを叩《たた》いていたの。あの人さえあたしに比《くら》べれば、ど....
「或る女」より 著者:有島武郎
ないのなら僕はぜひそれをお勧めします。僕はトルストイの「懺悔《ざんげ》」をK氏の
邦文訳で日本にいる時読んだだけですが、あの芝居《しばい》を見てから、暇があったら....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
ました」
「その妹さんの所に来た手紙はペンで書いてあつたでしようか」
「いいえ、
邦文のタイプライターで打つてあつた、そうでございます。表もすつかりタイプライター....
「小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」」より 著者:寺田寅彦
という心持ちでそっくりそれを複製して、これに原文のテキストと並行した小泉一雄氏の
邦文解説を加えさらに装幀の意匠を凝らしてきわめて異彩ある限定版として刊行したもの....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
ー其言に従う所謂非開化論なり。 而して先生は古今の記事文中、漢文に於ては史記、
邦文では「近松」洋文ではヴォルテールの「シヤル・十二世」を激賞して居た。 先生....
「大脳手術」より 著者:海野十三
察することができた。 開封してみると、それは果して怪しい文書であった。全文は、
邦文タイプライターによる平仮名書であった。その文に曰く、 “やみかわ よりかいと....
「科学論」より 著者:戸坂潤
oziologie als Wirklichkeitswissenschaft(
邦文解説あり)等参照。 倫理学や道徳科学(Moral Science)が正当に....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
文献はN・ハルトマン及びブルカンプが与えたのを基礎にしたものである。*は多少とも
邦文の定訳あるものを示す。
邦文の文献を集める点で著しく欠陥があると思う。)
....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
た彼の足利時代の文化に、微なりといえどもいくらか暖かみのある光を投げ得たのだ。本
邦文化史上における彼の存在の意義はまさにここにあるべきである。むかし実隆の友なる....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
ヂウィックの『倫理学史の輪郭』、ニコライ・ハルトマンの『独逸観念論史』等がある。
邦文には吉田博士の『倫理学史』、三浦藤作の『輓近倫理学説研究』等があるが、現代の....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
あるが、これを、 「貴下《きか》の柔順なる忠僕《ちゅうぼく》」 と直訳すると、
邦文《ほうぶん》の「頓首《とんしゅ》」、「再拝《さいはい》」よりひどく聞こゆれど....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
している。そんな時になって、やっとかれを知った。一端知ってみれば、すぐかれがわが
邦文芸道の第一人者ということが分ったね。実は驚いているところさ。」 「宗祇が『古....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
したり、甚だしきは全く原文を離れて梗概を祖述したものであった。かつ飜訳家の多くは
邦文の造詣に貧しいただの語学者であったから、飜訳文なるものは大抵ゴツゴツした漢文....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
。 戸籍係は丁寧かつ親切で十一回以上の訂正をする必要もなくなった。それはすべて
邦文タイプライターを用いて、吏員自ら訂正してくれることになったからである。これら....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
の外国向の出版をしたが、悉く失敗に終ったという理由で断られましたので、やむを得ず
邦文の色盲検査表を出版しておりました半田屋書店に頼みまして、印刷部数の一割を無償....