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「部内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

部内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三つの窓」より 著者:芥川竜之介
。彼はいつか彼等の中に人生全体さえ感じ出した。しかし年月はこの厭世主義者をいつか部内でも評判の善い海軍少将の一人に数えはじめた。彼は揮毫を勧められても、滅多に筆....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
くことは、司令部付のものと雖も禁ぜられていた。それは一つの大きい謎であった。司令部内で知っていたのは、司令官の別府大将と、その信頼すべき副官の湯河原中佐とだけで....
近時政論考」より 著者:陸羯南
したるものは実にこの論派なり。政体上の新説を立てたる者はこの論派なり。とくに政府部内にありて時の政事家に新思想を注入したるものはみなこの論派なり。されば民選議院....
心臓盗難」より 著者:海野十三
あった。そして約十五分間後、彼はロザリ倶楽部の玄関に着いた。 つづいて彼は倶楽部内に紛れこんだが、そこで彼は十分なる資料をつかんだ、今福嬢にぴたりとくっついて....
ドレフュー大疑獄とエミール・ゾーラ」より 著者:幸徳秋水
其処分の乱暴なる、其間に起れる流説の奇怪にして醜悪なる、世人をして殆ど仏国の陸軍部内は唯だ悪人と痴漢とを以て充満せらるるかを疑わしめたり。怪しむ勿き也。軍隊の組....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
、困るのだ。とにかく、化物であるかないかを、われわれは一刻もはやく知りたいのだ。部内から軍人などをえらんで向こうへやると、列強のスパイにすぐ気どられてしまう。だ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ット少将に報告しておけばよかったものを、機関部の不名誉と責任問題になると思って、部内でこっそり後始末をしようとしたのがいけなかった。今となっては、リット少将に報....
松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
って万世橋から美土代町へ掛る道へ先廻りをして、藤川庄三郎は、妻恋坂下に一万石の建部内匠頭というお大名が有ります、その長家の下に待って居ましたが、只今と違ってお巡....
火の扉」より 著者:岸田国士
る。 康子の夫、井出一徳は、正規の道を踏んだ陸軍技術将校で、砲兵科の秀才として部内では早くから嘱望され、専門の弾道学は世界的とまで言われていたが、彼は研究室に....
稀有の犯罪」より 著者:小酒井不木
じみ出たことを感じました。 助手は教授の命令のままに、腹壁を開いて、手早く、腹部内臓の切り出しに取りかかりました。京山は、はじめはおそろしいような気になりまし....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ので、よくねだって貰ったものでした。明治四十四年に寺内陸軍大臣が引退せられる時、部内の高等官一同の贈物に、牛に乗った童子の銀製を選んだのは兄でした。 父は口数....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
、村山の秘書というような関係であったらしく、『国会新聞』の機微に通じていて、編輯部内の内情やら村山の人物、新聞の経営方針などを来る度毎に精しく話して聞かせた。こ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ラット居士が行かれた時分にも快く仏教を教えてくれたのでありましょう。しかるに政府部内にはこの学識深遠にして道徳堅固なる尊者を嫉む者があって、何か折があればこの尊....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
労困憊しながら、それでもエセックスは時間とエネルギーの僅かな余裕を見出して、司法部内の大官へ三通の手紙を書いて、如才ない、熱をこめた文章で、自分の友だちを推挙し....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
新教諸派 三百十七万四千人 一、ロシア 人口(欧州部内) 八千百七十二万五千百八十五人 ロシア教宗徒 六千五....