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部族
「部族〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
部族の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
名前を永く後の世までお伝えになるために、その途中のいたるところに、本牟智部という
部族をおこしらえさせになりました。 皇子は、いよいよ出雲にお着きになって、大神....
「露の答」より 著者:坂口安吾
など諸国に見られ、之は上古に於ける加茂族の分布を示すもので、神代の頃加茂族なる一
部族があり、後世諸国に分散定住し祖神を祀って賀茂神社と称した。この
部族の生業は鍛....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
至らざる所なき比喩に引かるるタニグクなどと関係のあるもので、もともと浮浪漂泊性の
部族に名づけた名称であろうということになるのである。しかしそれではククの語が何を....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
貰ってはならぬ。そこにはまた別に古来或る民族的差別観を以て、世間から見られた或る
部族の存在を考えねばならぬ。そしてその根原が一般に忘れられた後になっても、或る地....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
慎重なる態度を採られたにも無理はない。しかしながら、もしその間に「駆使部」なる一
部族を介在せしめて、双方の連鎖を考えみたならば、ここに始めて本居翁の所説の信ずべ....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
者の転音だと云っているのである。坂ノ者とはもと京都東山の五条坂あたりに居た一種の
部族で、賀茂河原に居た川原者と相対して、しばしばその名が古書に見えているものであ....
「古事記」より 著者:太安万侶
命・フトダマの命・アメノウズメの命・イシコリドメの命・タマノオヤの命、合わせて五
部族の神を副えて天から降らせ申しました。この時に先《さき》に天《あめ》の石戸《い....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
おいては現代の国家の精神としての民主政治を体現せられることになるのである。上代の
部族組織、令の制度の下における生活形態、中世にはじまった封建的な経済機構、それら....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
、特に所謂特殊部落、内務省では細民部落と云っておられますところの、或る特別なる一
部族について、その改善救護に御尽力をなさいまする御方々でありますから、私も本日は....
「特殊部落と細民部落・密集部落」より 著者:喜田貞吉
従来普通に特殊部落と云っておった我が同胞中の或る
部族のことを、近ごろ内務省あたりでは、細民部落といっている。細民とは貧乏人の事で....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
しかるに広く日本民族と申し候う中にも、その数無慮百二三十万にも達する特殊の一大
部族これあり、彼らは同じく陛下の赤子にてありながら、一般社会より疎外隔離せられ、....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
社会的地位を明らかにせねばならぬ。 漁夫はすなわち海人で、古えにいわゆる海部の
部族である。これを民族的に論ずれば、海部も農民も本来敢えて区別のあったものではな....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
はむしろ後に説明する雑戸とか、品部とかいうべき種類のもので、一定の職業に従事する
部族であるが、しかも他の雑戸や品部が賤民の仲間に数えられずして、ただひとり陵戸の....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
究によって、大いに増補してみたいと思っている。夙・鉢屋・陰陽師、その他の一類の諸
部族についても、漸次稿を新たにして説明したい。要するに自分のこの研究は声聞師研究....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
ところすこぶる多方面に渉っている。今日いわゆる特殊部落なる旧エタ及びその類似の諸
部族の如きは、過去におけるその多数の特殊民中の一小部分たるに過ぎないのである。し....