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「郵便切手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

郵便切手の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
す。そのたびに催促名簿へ年月日と氏名を記入し、その返事の有無をも書き込む。べつに郵便切手名簿へも「一銭五厘切手一枚、催促ハガキ用」等と書き込み、なお支出簿へも、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
彼には気づかわれる。 「お民。」 半蔵は妻を呼んで、当時にはまだ目新しい一銭の郵便切手を二枚|貼って出す前に、この手紙を彼女にも読み聞かせた。 「あなたが、も....
道標」より 著者:宮本百合子
っていないでしょう?」 「もっていない」 それは、ソヴェト同盟の三〇カペイキの郵便切手だった。さっぱりした長方形の水色地に、アジアとヨーロッパの地図が白く出て....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
会をする場所じゃないね。大砲をうつところだよ。大砲をね……」 男というものは、郵便切手を一枚買うのにも、同じ事なら美しい女から買いたがるものなのだ。――故ウィ....
年譜」より 著者:宮本百合子
月。風知草。(連載第一回) 十月。琴平。現代の主題。風知草。(第二回) 十一月。郵便切手。図書館。風知草。(第三回) 単行本。『伸子』〔第一部〕。(文芸春秋社)....
見えざる人」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
、そのウェルキンなる者がしばしば遠方まで歩き廻ったという事実がある。次に、飾窓に郵便切手をたくさんに貼付けたという事実がある。次にまた、これが第一じゃが、その若....
雪の日」より 著者:岡本かの子
口だった青年が立ちどまって更めて私に懇願の眼を向けました。 ――切手を、日本の郵便切手を一枚下さい。世界中のを集めています」 と言うのでありました。激しい労....
魔都」より 著者:久生十蘭
の声をあげ、 「ああ、なんたる凛々しい御尊顔。各戸の楯間に掲げらるる御肖像、また郵便切手などによりまして、もとより御風貌は熟知いたして居りまするが、それらは殿下....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
大分今井君がその面倒をみたものであった。同君はまた日本全国郵便局の消印ある二銭の郵便切手(赤色)を集めていた。中にはすでに廃局になった郵便局の消印あるものまでも....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
、五十法|紙幣《さつ》一枚、十法二枚、二法真鍮貨二つ、と、探し出しそれから日本の郵便切手を三枚景物に添えて机の上へ並べた。 一〇一号は懐疑的な眼付で、じろじろ....
丸の内」より 著者:高浜虚子
。風がビュー/\吹き込んで寒いだろうが、局員はそんなことには頓著しないのである。郵便切手を売る口、書留、速達便を受取る口、普通郵便を受取る口などに分れているが、....
アメリカの牛豚」より 著者:北大路魯山人
一ブロックの角は必ず薬屋が占めています。ここではご存知のように、薬ばかりでなく、郵便切手、日用雑貨からソーダ水、アイスクリームなどを売り、軽い食事もできるように....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
して、二階の上にさらに屋根あれば、一見三階造りのごとく、すこぶる奇観なり。当地の郵便切手の大なること、わが切手の二倍あり。これ、電車の奇と好一対とす。当日、マー....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
もいる。 このあたりは大学町で、助手たちの家庭や学生の下宿が主だった。たばこと郵便切手を売る店や、冬はみかん、夏はところてんを売る店などが間にはさまっていた。....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
もなく本当の舶来品とちがうのである。今日の電車の色や又は日用品の装飾、ペーパー、郵便切手の図案、小銭の図案、紙幣、一切これ等のものの色でも、意匠でも、何一つとし....