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「郵便物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

郵便物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
。それもおもしろいでしょう」 といいながら倉地に寄り添った。倉地は幾十通とある郵便物を見たばかりでいいかげんげんなりした様子だったが、だんだんと興味を催して来....
三角形の恐怖」より 著者:海野十三
と私は更に手段を講じて氏を又別の方法で脅迫することを忘れませんでした。配達された郵便物の上に無気味な三角のマークをつけることも、少々冒険ではありましたが、やって....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
主人と話をされたような御来客はなかったですな?」 「ええ、お客様はおろか、昨日は郵便物もございませんでした。もっとも、いつだって、此処を訪ねて下さる方は、滅多に....
栃の実」より 著者:泉鏡花
、山は就中深いが、栃木峠から中の河内は越せそうである。それには一週間ばかり以来、郵便物が通ずると言うのを聞くさえ、雁の初だよりで、古の名将、また英雄が、涙に、誉....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
住所番地は書いてなかったが、消印が東京であることだけは確かに判った。佐山君はその郵便物を支店長の部屋へ持って行くと、彼は待ちかねたようにそれを受け取った。 「向....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
いてい家にいて、時間をきめて局へいくことができましたし、かぎで小さな扉を開けて、郵便物をとって来て、くばるのがすきだったからです。七月のある日のこと、ベスはりょ....
歯車」より 著者:芥川竜之介
牧羊神もやはり十字架を荷っていた。…… 一時間ばかりたった後、給仕は僕に一束の郵便物を渡しに顔を出した。それ等の一つはライプツィッヒの本屋から僕に「近代の日本....
発明小僧」より 著者:海野十三
は、〒やサンがサイドカー付きのオートバイで配ってまわる。しかもその車には機関銃式郵便物|射出器というのがついているのです。引金をグッと引けば、往来に居ながら、遥....
石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
チャガチャと鍵をあてがっていた。そこで雄太郎君は彼の側に歩みよって一寸挨拶をし、郵便物を渡して、さてそれから、じっとり汗に濡れた老配達夫の皺の多い横顔を見ながら....
光は影を」より 著者:岸田国士
の吸殻を、やけに灰皿の上でもみつぶした。と、そのとき、ふと、家を出がけに、今朝の郵便物をポケットに突つこんだまゝ、まだ目を通していないことに気がつく。たしか、百....
火薬庫」より 著者:岡本綺堂
住所番地は書いてなかったが、消印が東京であることだけは確かに判った。佐山君はその郵便物を支店長の部屋へ持って行くと、彼は待ちかねたようにそれを受取った。 「向田....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
るが、そいつを小出しに、ぽつぽつ食っているらしいとのことでもあった。 「こないだ郵便物が来たから持って行ったら」とこの話をした私の友人――××局の配達夫をやって....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
る時のことであった。満洲の秋は早いので、もう薄寒い風の吹き出した夕暮に、内地から郵便物が到着したという通知があったので、わたしたちは急いで師団司令部へうけ取りに....
審判」より 著者:カフカフランツ
ちのある決心をしたわけだから、時を失ったわけでもなかった。小使たちが、さまざまな郵便物のほかに二枚の名刺を持ってき、この方々はすでにかなり前からお待ちしています....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
あり。 しかして文明の程度は、アルゼンチンよりも十年間おくれおるという。また、郵便物の延着または紛失すること多きは、わが国と同じからず。要するに、世界文明の中....