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「郵便車〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

郵便車の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
のプラットフォーム一パイに横たわった。……と思うとその刑事は、さり気ない風情で、郵便車の前に佇みながら、改札口の方向を監視し始めた。四十恰好の眼の鋭いチャップリ....
新しきシベリアを横切る」より 著者:宮本百合子
った木造ステーション。チェホフ的だ。赤い帽子をかぶった駅長が一人ぼっち出て来て、郵便車から雪の上へ投げた小包を拾い上げた。その小包には切手が沢山はってあった。 ....
私の覚え書」より 著者:宮本百合子
。軍隊の輸送、避難民の特別列車の為め、私共の汽車は順ぐりあと廻しにされる。貨車、郵便車、屋根の上から機関車にまでとりついた避難民の様子は、見る者に真心からの同情....
火の扉」より 著者:岸田国士
かはないと覚悟をきめた。ところが、帳場で新聞を読んでいた一人の男が、本局から毎朝郵便車がW町へかよつているから、それに頼めば途中まで運んでもらえるのだが、と言う....
」より 著者:森鴎外
己には分からない、どうも己には分からない」と云い続けているのである。 初めての郵便車が停車場へ向いて行くのに出逢って、フィンクは始めて立ち留まった。そして帽を....