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郵送
「郵送〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
郵送の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
。手渡したのは、その場で読んで欲しかったからだったのと、さすがに許嫁のある身で、
郵送するのははばかられたからである。豹一は紀代子と喋るだけでも相当気骨の折れる仕....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
ように痛ましく思われた。 筆を改めた二日目に原稿を書き終って、これを某雑誌社へ
郵送した。書き出しの時の考えに従い、理屈は何も言わないで、ただ紹介だけにとどめた....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
遂げました――」 人々は思わず呀ッと叫び声を立てた。 「高屋市長は本官に遺書を
郵送されました。内容は三項から成立っていて、第一はT市の黄金の鍵の紛失に責任を負....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
ひ居り候ひしが、今は如何に候ふや小生大抵所持致し候間、御入用ならば、いつにても御
郵送申上べく、大に世間に山岳趣味を鼓吹いたし度希望罷在候 東京にても御出遊の....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
しているかな。 第一信の方は津田に見せてほしいから、皆見てしもたら立売堀の方へ
郵送してくれ。 八月二十一日 シンガポールにて Singapore を自動車....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
るために、たぶん呼び返されるだろうと思われる事件を原稿に書いて、わたしの新聞社へ
郵送するために出かけたのです」 検屍官も微笑した。 「あなたが自分の新聞社へ送....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
恋人同志が投げ合うのですが、首と手足の太い英吉利女なんかがそのまま故国の従柿妹へ
郵送出来るように、一、二輪ずつ金粉煙草の空缶へはいって荷札までついていて、値段は....
「巴里のむす子へ」より 著者:岡本かの子
下さい」と苦り切った手紙を寄越さなければならないほどの感情にあふれた走り書を私が
郵送するのも多くそういうときである。だが、おまえが何といおうとも、私はこれからも....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
よび紙数とを知らしてくれ。ドイツ語の本はできるだけ早く送ってくれ。スケッチ外数冊
郵送の手続きをした。その中の La Morale というのは兵馬に返してくれ。カ....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
れを待つ。かそけくもこそ。 これがシンちゃんの開店披露の印刷物で、これを知人へ
郵送する、近所の会社や商店へくばる、検番で調べて芸者へおくる、女学校の門前で手渡....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
かなかった。次のような広告が新聞へ出た。 「銀三十枚の持主へ告げる。△△新聞社迄
郵送せよ。報酬として一万円を与う」 22 「これはおかしい」と私は云った。 「銀....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
を使わないうちに余情のある作物に候。十月分の『ホトトギス』に御掲載被下べくや。御
郵送申上候。今日『中央公論』の末尾に小生らの作を読者に吹聴する所を観て急に『中央....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
でもない。この煩悶の裡に「鐘声夜半録」は成った。稿の成ると共に直ちにこれを東京に
郵送して先生の校閲を願ったが、先生は一読して直ちに僕が当時の心状を看破せられた。....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
、いろいろに結合して想中に現ずるものなり。美濃国、山田某が明治二十年十月二十九日
郵送せる事実およびその説明は、この一例を示すものなれば、左に掲記して読者の参考と....
「越中劍岳先登記」より 著者:柴崎芳太郎
部隆次氏は、「劍山|登攀冒険談」なる、昨四十年七月末『富山日報』に出でたる切抜を
郵送せられ、かつ「先日山岳会第一大会に列席して諸先輩の講演、殊に志村氏の日本アル....