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郷社
「郷社〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
郷社の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
年一月二十日の『読売新聞』によれば、在来の十九万四百社の内より、すでに府県社五、
郷社十五、村社五千六百五十二、無格社五万千五百六十六、計五万七千二百三十八社を合....
「豚群」より 著者:黒島伝治
い出されたのであった。 三 ある朝、町からの往還をすぐ眼下に見おろす
郷社の杜へ見張りに忍びこんでいた二人の若者が、息を切らし乍《なが》ら馳せ帰って来....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の謂れとかや云々。秀郷を神と崇めて勢多に社あり(『近江輿地誌略』に、勢多橋南に秀
郷社竜王社と並びあり、竜王社は世俗乙姫の霊を祭るという、傍なる竜光山雲住寺縁起に....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
一ツ、ヒダの一の宮と伝えられている神様があるのです。下原村の中津原というところに
郷社の八幡様があるが、ここは昔は水無神社のあったところだと伝えられている。この地....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
いよ世に出るべき機運を造ったものだ。 石城山には延喜式内|石城神社がある。今は
郷社の社格であるので、郡視学たる西原君は郡長に代り奉幣使として当神社祭典の際に参....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ギリシアの内地いたるところ、必ず郷寺もしくは村寺とも称すべきものあり。わが国の
郷社、村社のごとし。その各寺には必ず住僧ありて、他邦人その村を通過するときは、そ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
這い寄っていた。時はもう丑の刻ごろ。谷の内は灯一つ見えなかった。 現今、そこは
郷社「鎌倉の宮」となっているが、古くは東光寺、薬師堂、理智光院などの廂や塔影が接....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
の五|倍子雑筆に見えている。鬼を床下から引出して杓子で押える式だそうである。村の
郷社の行事でも、かつては法師が参与したものが多かったので、双方を通じてこの名で呼....