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郷軍
「郷軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
郷軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
を調らべてみることにした。あとで掃除婦から、その男工はこの地区の青年団の一員で在
郷軍人であり、戦争が始まってから特別に雇われて入ってきたということが分った。それ....
「鰊漁場」より 著者:島木健作
いいながら木村の周囲をとりまいた。彼はだまってその紙きれをみんなに見せた。――在
郷軍人、木村音吉にたいする召集令だった。人々はだまって顔を見合せた。 木村が青....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
丁か半かの賽ころの目に懸けられているのだ! 警戒管制が敷かれると、訓練された在
郷軍人会、青年団、ボーイ・スカウトは、直ちに出動した。 一番目覚ましい飛躍を伝....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
トを搾取する、その準備にやる行為の一ツである。そのほか、学校も、青年訓練所も、在
郷軍人会も、彼等の××のための道具となっている。製鉄所も、化学工場も、肥料会社も....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
キー服にギュウ/\云う磨き立ての長靴、腰の淋しいのを気にしながら、胸に真新しい在
郷軍人|徽章をつるして、澄まし返って歩いて来る。面々|各自の挨拶がある。鎮守の宮....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
どというてれくさい殊勝げの心も、すべてそこのところから発しているのだ。先日も、在
郷軍人の分会査閲に、戦闘帽をかぶり、巻脚絆をつけて参加したが、私の動作は五百人の....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
皆伊達家|贔屓《びいき》であるからであった。本来なら氏郷政宗は友軍であるから、氏
郷軍の便宜をば政宗領の者も提供すべき筋合であるが、前に挙げた如く人民は蒲生勢を酷....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
他区から押しよせて来た避難民たちだった。 「お婆さん、どこから来たんです」 在
郷軍人が提灯の薄あかりに、風呂敷包を背負ってウロウロしている老人を見つけた。 「....
「空襲警報」より 著者:海野十三
るなら、防護団の警報班を助けて『空襲空襲』と知らせる力がある。大戦争になると、在
郷軍人も、ほとんど皆、出征してしまう。後にのこった人たちの任務は多いのだ。たとえ....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
の情趣では私はこの秋の立つ頃を愛する。まだ何しろ暑いのでカフェー組合の運動会も在
郷軍人の酔っぱらえる懇親会もなければ何にもやって来ない。ただ時に馬酔木の影に恋愛....
「保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
彼があまりにも所きらわず日本の敗北を喚きたてるので、みんなの気をわるくさせた。在
郷軍人分会へひッたてられてアブラをしぼられたこともあったが、それは彼のメートル法....
「入営する青年たちは何をなすべきか」より 著者:黒島伝治
、老人と、幼い弟や妹を残して、兵営の中へ這入って行かなければならない。 村の在
郷軍人や、青年団や、村長は、入営する若ものを送って来る。そして云う。国家のために....
「髪」より 著者:織田作之助
った。あッと思って鼻を押えると、血が吹き出していた。あとで知ったことだが、この在
郷軍人会の分会長は伍長上りの大工で、よその分会から点呼を受けに来た者には必ず難癖....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
修養倶楽部」を設け、そこで色々な会合や芝居をやる。――会長は校長。副会長には「在
郷軍人分会長」をやっている※荒物屋の主人。巡査。それに岸野農場主が名誉相談役とな....
「四つの都」より 著者:織田作之助
ある。 初枝「……次は、飛び入りマラソン競争であります、来賓の有志、青年学校、在
郷軍人会、壮年団の有志の方は特にふるって御参加願います」 放送の途中で、庄平が、....