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「都督〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

都督の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
に居らしむ。 諸藩|漸く削奪せられんとするの明らかなるや、十二月に至りて、前軍都督府断事高巍書を上りて政を論ず。巍は遼州の人、気節を尚び、文章を能くす、材器偉....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
から想像も及ばないほどで、時事を慨し、種々な議論を起こし、陸軍省に迫り、山県近衛都督ですらそのためにしばしば辞職を申しいで、後には山県もその職を辞して西郷隆盛が....
十二支考」より 著者:南方熊楠
》を蔵せるを検校し、ことごとく事を以て言上し、罪さるる者甚だ多し、陸杭時に江陵の都督たり、ことさらに孫皓に下請し、しかる後《のち》釈くを得たりとある。昔細川幽斎....
」より 著者:森鴎外
言わない。 石田は司令部から引掛に、師団長はじめ上官の家に名刺を出す。その頃は都督がおられたので、それへも名刺を出す。中には面会せられる方もある。内へ帰ってみ....
三国志」より 著者:吉川英治
いたい」 その日。 袁術は、三十余名の諸大将へ向って諮った。 長史楊大将、都督長勲をはじめとして、紀霊、橋※、雷薄、陳闌――といったような歴々がのこらず顔....
三国志」より 著者:吉川英治
があった。 「殺ってしまおう」 「貴様がその決意ならば、俺も腕をかす」 丹陽の都督に、※覧という者がある。同じ怨みを抱く郡丞の戴員と、ついにこういう肚を合わせ....
三国志」より 著者:吉川英治
を立ち、あとの留守には、蔡和がひとり残っていた。 突然、一隊の兵が来て、 「周都督のお召しである。すぐ来い」 有無をいわせず、彼を囲んで、捕縛してしまった。....
三国志」より 著者:吉川英治
軍なきことになります。このままでは人心も動揺する憂いがありましょう。あなたが仮に都督を名乗って、人民の心を安んじたがよろしいと思います」 と忠言した。 張※....
三国志」より 著者:吉川英治
呉侯と彼のあいだにそんな内輪ばなしがあってから間もなく、陸遜は一躍、偏将軍|右都督に昇った。そしてすぐ陸口への赴任を発令されたので誰よりも当人が驚いてしまった....
三国志」より 著者:吉川英治
を、後陣の孔明へ急送しておいた。 それに反して、魏の士気はそそけ立った。わけて都督|夏侯楙は、 「韓徳が一敗地にやぶれたのを見ても、これはやや敵を軽んじ過ぎた....