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「都邑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

都邑の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
り。昔は賈誼漢の文帝に勧めて、禍を未萌に防ぐの道を白せり。願わくば今|先ず諸王の都邑の制を節し、其の衛兵を減じ、其の彊里を限りたまえと。居升の言はおのずから理あ....
ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
mund, Ingolstadt, Abbach, Regensburg などの都邑がある。是等の都邑はドナウと関連して皆一時繁栄したところである。Ingols....
間人考」より 著者:喜田貞吉
を講じたものであろうが、中には家にいる事が出来ず、京都の如き大都会や、その他村落都邑に流れついて賤職に生きたものが少くなかった。所謂非人法師・散所法師となったの....
サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
かく地方によって種々の名称があるにしても、結局は同情すべき社会の落伍者等が、都邑附近の空閑の地に住みついて、種々の賤業にその生活を求めたものであって、特に京....
生不動」より 著者:橘外男
とには、どうしても気の納まらぬ性分であった。いわんや、こんな知った人もない一小|都邑! 風はないようであったが、旨く行って町中総|舐めの大火にでもなってくれれば....
西航日録」より 著者:井上円了
を専攻し、ともにMAの学位を得たるが、一方は一大帝国の文部大臣となり、一方は一小都邑の中学校長となる。人生は実に奇なるものなりと、やや嘆息の状あり。 余が過日....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
清泉の湧出するありて飲用水を有するとによりて、ここに人の輻湊するに至り、自然に小都邑をなせり。ほかの諸島は飲用水なく、すべて雨水を用うという。この地は真珠の産地....
山の人生」より 著者:柳田国男
いつでも合図に近くして、かつてこれによって傷いたという者を知らず、石打の奇怪事は都邑の中にも往々にして起こり、別に或る種の隠れた原因があるらしいから、まだなんと....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
」に説いておいた。彼らは鎌倉・室町時代には、キヨメ或いは河原ノ者と呼ばれて、社寺都邑の掃除夫・井戸掘り・駕輿丁・植木屋などの雑職をつとめ、勿論その職掌上、世間か....
牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
らの事であった。「今昔物語」の餌取法師は正にこれである。 非人法師等は多く村落都邑の場末に流れついて小屋住まいをなし、為に河原の者、坂の者、散所の者などと呼ば....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
もある。しかしながら彼らの取った職業の中で、最も注意すべきものは、社寺或いは村落都邑に付属して、その警察事務を受け持ち、その安寧を保障する事であった。盗賊の番、....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
づけられていることは、軽々に看過しがたい材料であると言わねばならぬ。 夙の者が都邑の警固に任じ、捕吏を職とし、雑役に任じたことは、片桐且元の兵庫の夙に関する文....
放免考」より 著者:喜田貞吉
以外のものはどうなったかと考えてみるに、やはり父祖の慣れた職業によって、他の村落都邑の警察事務にたずさわり、その村落都邑から扶持を受けて生活していたものであろう....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
でありまして、後世ではたいてい普通部落と差別のないようになっておりますが、村落|都邑に流れついて、そこに生活の本拠を定め、その村落都邑の人々によって生活しました....
濫僧考」より 著者:喜田貞吉
の濫僧の中にも、さらに最狭義の濫僧は、自ら遊芸あるいは労役に生活するの力もなく、都邑人士の慈悲善根に依頼して、食を求めて生活する徒であったに相違ない。いわゆる濫....