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鄙劣
「鄙劣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鄙劣の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
す儀、かつてこれなき段、堅く相守り、さようの事申し立て候儀これあるまじく、すべて
鄙劣の振舞をいたし古学の名を穢し申すまじき事。 学の兄弟相かわらず随分|睦まじく....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
れませんが、しかし幾程《いくら》免職になるのが恐《こわ》いと言ッて、私にはそんな
鄙劣《ひれつ》な事は……」 「出来ないとお言いのか……フン※我慢《やせがまん》を....
「中津留別の書」より 著者:福沢諭吉
ものなれば、父母の行状正しからざるべからず。口に正理を唱《となう》るも、身の行い
鄙劣《ひれつ》なれば、その子は父母の言語を教とせずしてその行状を見慣うものなり。....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
衛という愚魯漢は自己が業の粗漏より恥辱を受けても、生命惜しさに生存えて居るような
鄙劣な奴ではなかりしか、かかる心をもっていしかと責めては後にて弔われん、一度はど....